Collection26 安房の匠の織りなす風「房州うちわ」
2016年7月号 Vol.512
房州うちわ
安房の匠の織りなす風「房州うちわ」
千葉県館山市・南房総市
「房州うちわ」は、「京うちわ」、「丸亀うちわ」と共に日本三大うちわのひとつに数えられています。2003(平成15)年には、国の伝統的工芸品指定を受けました。
房州うちわの生産が始まったのは、1878(明治10)年頃です。関東大震災後、竹の産地に近い館山市に問屋が移住し、漁師のおかみさんたちの手内職として生産が拡大しました。現在は、館山市と南房総市で生産されています。
その特徴は、竹の丸みをそのまま活かした「丸柄」と、48~64等分に割いた骨を糸で編んで作られる格子模様の美しい半円の「窓」です。
房州産女竹のしなりから出る、柔らかく涼しい風を感じられる房州うちわは、全21工程が手作業で仕上げられており、職人たちの伝統の技が生きています。
今ではさまざまな形状のうちわが生み出されており、贈答品やインテリアなどにも活用されています。また、うちわの製作体験もできます。
▲全工程手作業で作られる房州うちわ
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(j.nakama@jichiroren.jp 件名に「まちコレ」を)