自治労連岩手被災地「支援センター」で活動すすむ
自治労連は、市街地のほとんどが流出するという甚大な被害を受けた陸前高田市で支援センター開設の準備をすすめ、岩手自治労連と自治労連現地対策本部の協力で4月22日に支援センターを開設。全国の仲間がボランティア活動を開始しました。
ボランティア活動は、市の災害対策本部や社会福祉協議会ボランティアセンターと協力し、施設の泥出しや瓦礫撤去、被災住民へ支援物資を届けるなどの作業をすすめることとなりました。
4月22日 京都・宇治消防と岩手・奥州市一関市の仲間が広田半島で汚泥かき出しに奮闘
支援センターでのボランティア派遣初日の22日には、宇治市消防の7人と奥州市と一関市より駆けつけた3人の10人が、県内の一般のボランティアや地域の住民の方との共同で、陸前高田オートキャンプ場「モビリア」施設周辺の汚泥のかき出しボランティア活動を行いました。
民家市道の土砂や瓦礫(瓦やガラス)で埋まった道路側溝の土砂をかき出し撤去する仕事に、地元の方から「あんだだぢが来てけだから、おらだもがんばれる」と言われながらも、まだまだボランティアのことが住民に知られていない実態もあるようです。
宇治消防は3回に分けて27人の仲間が参加する予定で、第1陣の7人は活動前夜に京都を立ち当日未明に到着。仮眠をとって活動に参加しました。「現地で被災者の方々のお手伝いをできてよかった。活動時間が短く感じた。もっと遅くまで活動できてもよかった」と語りました。
4月23日 民家のガレキ撤去、支援物資の仕分けなどの活動に
4月23日は、埼玉10人、東京2人、神奈川3人、愛知4人、京都6人そして現地岩手から2人の、総勢27人のボランティアが活動。被災地支援センターには近畿ブロックも常駐体制をおき、日ごとに活気付いています。
被災地支援センターのサポートに入りながら、現地のニーズを把握しボランティア活動に。前日の大雨により随所に冠水が見られるなかで、岩手、東京、神奈川の仲間が市内数ヶ所の民家のガレキ撤去や床下の汚泥のかき出しを行いました。双六の公民館周辺の民家での作業の際には昼食時にご家族から昼食をいただき、「とてもうれしかった」との報告。
埼玉の仲間は支援物資の仕分け作業。横田中学校、横田小学校の体育館に山積みされ、手付かず状態の支援物資が被災者に行きわたるよう、物資の分類整理を行いました。堺市や東京都をはじめ自治体派遣など自治労連以外のスタッフとも協力し、物品のリスト化や置き場の整理、トラックへの積み込みといった、事務と体力仕事の両方で、チームワークを生かした活動を展開しました。
4月25日 引き続き、がれき撤去、支援物資の提供に全力
被災地支援センター4日目は、埼玉10人、東京2人、神奈川6人、愛知4人、京都6人の、総勢27人のボランティアが活動。この日は早朝から愛知と埼玉の仲間が社協駐車場の交通整理を行い、その後、気仙町民家の片付け。埼玉、東京、神奈川、京都の仲間が昨日に引き続き双六公民館周辺の水田のがれき撤去。埼玉と神奈川の仲間が陸前高田市災害対策本部の要請に基づいて、被災住民への支援物資の提供業務にあたりました。
水田のがれき撤去作業では、午後から雷を伴った激しい雨により中断しましたが、京都・宇治の消防の仲間の活躍もあり、効率よく作業が進みました。水田を所有する農家の方から「とても助かった」と感謝の言葉も。「自分のことは自分でやる」根気強い習慣が根強いこの地域で、少しずつ、住民とボランティアとの心の交流が生まれてきています。
ボランティア活動参加の青森自治労連が自転車を陸前高田市に提供
青森の仲間2名が4月25日に支援センターに到着。軽トラックに新品の自転車6台を載せて、青森から300km、陸路5時間かけてたどりつきました。自転車は支援センター事務局を通じて、陸前高田市の災害対策本部に提供しました。