Collection39 誰からも愛される頑固なだんご
2017年10月号 Vol.527
打吹(うつぶき)公園だんご
誰からも愛される頑固なだんご
鳥取県倉吉市
▲倉吉の名所打吹山の天女伝説にちなんだ包装
レトロな街、鳥取県倉吉市で生まれ、桜の名所・打吹公園にちなんだ「打吹公園だんご」です。
1333年、南北朝時代、流刑となった後醍醐天皇が隠岐島から脱出する際、船上山に迎えた地元の豪族・名和長年公が、甘茶団子でもてなしたという故事に着想を得て生まれたそうです。
愛される秘訣は品質本位。地元の糯(もち)米粉に蜜を入れ、練って、蒸して、また練って、更に蒸して8時間。できあがった餅を、手亡(てぼう)の白餡、小豆餡、抹茶餡の三種で包みます。餡は甘さ控えめで、小さくてもズシリと重さを感じます。
創業以来、日持ちのためにと何かを加えることなく、効率のためにと何かを引くこともせず。コロンとした姿かたちはかわいらしくて、口に運べばやわらかだけど、ただひたむきに、誰にも愛されるだんごでいたいと、味も姿も変えることのない頑固なだんごです。
石谷精華堂
問合せ 0858-23-0141
わが町自慢の食・物産など大募集中!
(j.nakama@jichiroren.jp 件名に「まちコレ」を)