主張 19国民春闘 職場要求と政治課題を結び政治の流れを変える春闘に
19国民春闘では、すべての労働者の賃金底上げのため、大企業の社会的責任で民間労働者の大幅賃上げを実現し、最低賃金引き上げと公契約の適正化、公務員賃金改善につなげることが重要です。
大企業の内部留保は425兆円に膨れあがり、安倍政権発足時より30%増加し、報酬1億円以上の大企業役員が2倍近く増えた一方で、この5年間で労働者の実質賃金は5%減少し、年収200万円未満のワーキングプアは12年連続1000万人を超えています。アベノミクスが、国民生活を犠牲にし、大企業と一部富裕層に富を集中させたことは明らかです。
しかも、「毎月勤労統計調査」に不正が発覚し、強調してきたアベノミクスの成果や消費税10%増税の根拠はくずれています。
長時間労働の一掃と人員増 非正規労働者の雇用を守り公務公共サービスの拡充を
「働き方改革関連法」が昨年成立し、自治体職場での時間外上限規制は待ったなしの課題であり、長時間労働一掃のためには人員増が不可欠です。春闘期から「いっせい職場訪問」にとりくみ、時間外労働規制と予算人員闘争をすすめましょう。
また、会計年度任用職員制度の施行に向け、多くの自治体が6月議会での条例上程をめざしています。一方で臨時・非常勤職員の仕事を包括委託するなど、地方自治体の役割が崩されていく事態が生じています。
改憲発議阻止の運動を確信にさらなる共同を広げよう
安倍首相は9条改憲に固執し続け、米国いいなりの武器の爆買いが、社会保障や地方財政を著しく圧迫しています。しかし、この間「3000万人署名」や野党共闘の広がりにより、秋の臨時国会で、自民党改憲案の国会提示を許しませんでした。安倍9条改憲、「戦争する国づくり」と辺野古新基地建設を阻止するため、「3000万人署名」と「憲法キャラバン」を成功させて、組合員とともに、住民との共同を広げていきましょう。
今年は、春の統一地方選挙、夏の参議院選挙の年です。国民が地方政治と国政の在り方について一票を投じ、消費税10%への増税、社会保障切り捨て、改憲策動を阻止し、政治を変えるチャンスです。19国民春闘を政治課題と結んで、「政治の流れをかえる」春闘にしていきましょう。