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被災地の立場に立った復興を 生活再建と脱原発求める声

3.11 東日本大震災 福島原発事故から8年

▲集会参加者は100人を超え、大船渡市職をはじめ岩手自治労連の仲間も参加しました

2011年3月11日の東日本大震災、震災直後の福島原発事故から8年が経ちました。今も復興がすすめられているなか、全国では被災地に寄り添った復興と脱原発を求める集会がとりくまれ、自治労連の仲間も参加しました。

東日本大震災津波8年のつどい

「東日本大震災津波8年のつどい」が3月24日に岩手・大船渡市内で開かれ、被災地をとりまく現状と問題点を当事者が自ら語りました。

災害公営住宅の自治会副会長の村上誠需さんは「仮設住宅に比べ公営住宅の壁は厚く、外からでは安否が確認できない。名簿作成やイベントでコミュニティの確立をすすめて、自治会活動の支えとなる人を大切にしなければ」と訴え、「被災者に寄り添うことの意味を政治家に考えてほしい」と批判しました。

大船渡市社協の伊藤勉・支援係長からは、生活支援相談員の活動が、仮設をはじめ災害公営住宅、在宅被災者への訪問活動、サロン活動などで被災者を支えてきたことを紹介。「仮設がすべて閉鎖となり、高齢化や孤立防止の支援が求められる。2年後に相談員配置の財源がどうなるのか不透明」と発言しました。

集会では、今求められているのは、①被災者・住民の孤立化を防ぐために行政、自治会、民間が一緒になってかかわること、②生活支援相談員の財源保障をなくさせないこと、2020年以降も心のケアが必要である、③生業の再生が深刻な課題、不漁で水産加工は深刻な事態に陥っており必要な手立てをとること。そして、岩手県内でも復興格差があり、被害の大きいところを基準に国は支援を強化すべきと確認し合いました。

被災者を切り捨てるな

福島を忘れない3・9全国集会

フクシマを忘れない!原発いらない!再稼働反対!原発をなくす全国連絡会は、東京・上野恩賜公園野外ステージで「福島を忘れない3・9全国集会-市民と野党の共同で原発ゼロへ」を開催。

集会には1300人が参加し、静岡・湖西市の前市長で脱原発をめざす首長会議世話人の三上元さんがメインスピーチを行いました。

福島・楢葉(ならは)町で被災した松本友子さんは「家族バラバラで避難生活を送った。『出身はどこ?お盆には帰るの?』と聞かれるのが辛かった。その時は福島のことを忘れたかった。祖父は楢葉に帰りたいと言いながら亡くなった。私は福島に戻り、原発をなくす運動をしている。被災者を切り捨てるな、と声を上げ続ける」と決意表明。参加者で「原発ゼロの未来」と「国と東京電力は責任を果たすこと」を求め続けるアピールを確認しました。

▲集会には自治労連福島県本部もかけつけました

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