〔65〕パラパラダンスはみんなとの一体感が最高
2020年2月号 Vol.555
パラパラダンスはみんなとの一体感が最高
愛知・幸田(こうた)町職労 岩瀬(いわせ)泰典(やすのり)さん
▲パラパラダンスのポーズを決める岩瀬さん
「パラパラダンスの魅力は、みんなと動きがそろった時の一体感」と笑顔で話すのは幸田町役場水道課で働く岩瀬泰典さん。24年目のベテラン職員です。
パラパラダンスは、ユーロビートなどのダンスミュージックにあわせて手の振りをメインに集団で踊るダンスのことで、1980年代後半に登場し、2000年代前半には一大ブームとなりました。
出会いは20代前半。パラパラダンスのチームに所属し、振付をしていた職場の先輩(師匠)から豊橋市にあるクラブに行こうと誘われたのがきっかけです。「もともとユーロビートが好きで聞いていましたが、DJがお客さんの空気に合わせて曲を変え、その曲に乗ってみんなで輪になって踊ったり、お酒を飲みながら休憩しているクラブの雰囲気や、『どれだけ踊れるか』を仲間と競争していたらハマっちゃいました」と岩瀬さん。
見よう見まねで勉強 ダイエット効果も
パラパラダンスは、曲ごとに振付が異なります。足の動きは左右動作を繰り返すのが基本で比較的単純ですが、手の動作は曲のテンポが早いこともあって細かく難しく、つまずく時もあるそうです。「基本的には誰も踊り方を教えてくれませんので、動きを見よう見まねで覚えていました。クラブに行かない時は家で師匠のビデオを見て勉強しました。それから、けっこう体力を使います。30分~1時間は曲が流れ続け、ノンストップで踊ります。入職してから体重が増えていたのですが、クラブに通い始めてから10キロ以上痩せて、とてもいいダイエットになりました」と振り返ります。
イベント出演で人気が広がり町民の楽しみに
岩瀬さんは、所属するダンスチームとあいち万博での県民館のステージなどいろいろなイベント出演がきっかけで、町の文化振興協会から「ダンス教室の講師を」と声がかかります。「ブームがあったとはいえ、本当に受講生が集まるのか不安でした」という思いとは裏腹に、パラパラダンス教室はパラパラどころか大好評。ピーク時は40人以上の応募があり、教室に入りきらないほどだったと言います。年齢層は小学生から70代まで幅広く、岩瀬さんたちのパラパラダンスは趣味の域を超え、町民の楽しみにもなっていきました。
夏まつりなど幸田町のイベントにも出演するようになり、「前日まで練習したり、衣装をそろえたり、みんな楽しんでいます。仲間とクラブで踊っている時に感じていたあの一体感が、町民の方とも感じられた時は本当にうれしい」と話してくれました。
▲町の夏祭りで教室の生徒と一緒に踊る岩瀬さん