職員も組合も力尽くして
新型コロナ 現場からのレポート
自治労連では新型コロナ対応に関連した職場や職員の声、地域住民の状況、単組のとりくみなどを「現場レポート」として集め、全国の仲間を励ましながら発信しています。現場からのレポートの一部を紹介します。
土日祝は当番制で常時保健師が対応
東大阪市職労(保健所)
2月5日、「帰国者・接触者相談センター(現在、新型コロナ受診・相談センター)」を電話2回線で設置。保健センターから保健師2人の応援で電話相談を行いました。当初、感染症担当保健師は4人、土日は課長、次長も保健師なので対応しました。
健康危機管理対策会議が毎日開催され、相談センターへの問い合わせ件数や検体採取件数および検査結果、経過状況や健康観察、その他大阪府や厚労省等の事務連絡や状況が報告されました。発生状況や入院に関わる書類や報告等の事務量も多大です。
管内医療機関やライブハウスにおける感染により件数が増え、追跡調査等や通常業務の結核対応とともに感染症審査会などもあり、感染症対応が追い付かなくなりました。乳幼児健診や健康教室などの事業が中止になり、電話相談を除き、8人で対応。土日祝は当番制で常時保健師が出務しています。
勤務変更撤回と休業補償勝ち取る
愛媛・今治市職(学校給食)
今治市も新型コロナの影響で学校は休校となり、「調理場で働く私たちの仕事はどうなるのか」と不安になりました。
3月3日、学校給食課から、本来の出勤日3月23~25日を「勤務を要しない日とする」旨の通知があり、職場から「勤務変更は日給で働く私たちの生活に大きな影響をあたえる」と声が上がり、給食部会は早急に要求書を提出。「勤務変更の撤回または休業補償」を訴え、人事課・給食課と懇談を行いました。
理事者側も「国の急な要請で対応に追われている」「状況が次々変わっている」と話し、組合は「大変な状況だからこそ、協力をしながら解決していきたい」と伝え、職場状況・国の動きなどを意見交換。3月5日の総務省通知の後押しもあり勤務の変更を撤回させました。組合の早急な対応と理事者との協力体制ができたことが改善につながり、改めて組合の必要性を実感しました。
大変な時だからこそ子どもたちのために
茨城自治労連(保育所)
朝の登園で年長児の子どもが「いばらきけんでもコロナウイルスになったひとがでたんだって」と伝えてきた。子どもにとってもインパクトのあるニュースだったようです。保護者から「保育所はお休みにはならないですか?」「保育所が休みになったら困るので本当に助かる」という声。
保育現場での感染や、保育者の年齢、保育所名が報道され、明日は我が身の問題として不安の声が上がっています。ある職員は「もし、私が感染者になってしまったら保育士として続けられない」と言います。
このような状況のなかでも、子どもたちが毎朝、「おはよう」と元気に登園し、保育所で過ごすのを楽しみにしている姿をみると不安な気持ちは薄れ、目の前にいる子どもたちが楽しく過ごせるようにと考え保育に向かいます。大変な状況だからこそ、子どもたちの幸せのために楽しく保育をしていきたいです。