被爆75年 平和への思いつなぐ
▲折り鶴を捧げる広島自治労連の金子秀典書記長
1945年8月6日に広島、9日に長崎へ原子爆弾が投下され、15日に戦争が終結してから75年になりました。広島市と長崎市では職員の慰霊式典が行われ平和への祈りを捧げました。原水爆禁止世界大会の様子や「ヒバクシャ国際署名」へのとりくみなどを紹介します。
平和への願いとともに全国から届いた折り鶴
広島自治労連
広島自治労連は、8月6日午前9時から、広島市職員慰霊碑献花行動に4単組と県本部から15人が参加しました。全国の仲間から届いた核兵器廃絶と平和を願う折り鶴、色紙を献納しました。
献花行動後、「2020年原水爆禁止世界大会オンライン」に広島自治労連の仲間も参加。世界大会での「日本政府は、核兵器禁止条約に参加しないで『核兵器のない世界を』と言えるのか。あきらめない意思を持ち寄って、核兵器NOを」との発言者からの訴えに応えて、午後から「平和の波」行動として広島市中心街で「ヒバクシャ国際署名」行動を実施。広島自治労連の仲間を含めて35人が参加し、92筆を集めました。
翌8月7日に、広島平和記念公園内の「原爆の子の像」のすぐ近くにある折り鶴ブースに、全国の仲間から届いた折り鶴や色紙を入れました。ブース内の折り鶴は数カ月後には再生紙にするため工場に送られ、活用されることになっています。
▲感染拡大防止に注意しながらも、多くの署名が集まりました(広島)
後世にしっかりと伝え核兵器のない世界を
長崎自治労連
長崎原爆投下の8月9日を前にした7日、長崎市役所では長崎市職員原爆犠牲者慰霊式が行われ、長崎自治労連の各単組の組合員含めて100人が参加しました。例年労働組合の代表が、亡くなった市職員への慰霊の言葉を捧げています。
長崎水道労組の村井泰介委員長は、「長崎市をだれよりも愛し、その礎を築くことに尽力した37人の先輩方へ」と慰霊の言葉を読み上げました。
「一発の原子爆弾で兵士も市民も大人も子どもも、平和を願うものであっても容赦なく爆風、灼熱、放射線をあびせ、すべてを奪い尽くす」「しっかりと後世に伝え、核兵器廃絶の流れを世界につくり出さねばなりません」と決意を語り、「唯一の戦争被爆国でありながら核兵器禁止条約を批准しない政府のあり方はとうてい許されるものではない」と村井委員長は訴えました。
▲長崎市職員原爆犠牲者慰霊式に参加した仲間
▲慰霊の言葉を読む長崎水道労組の村井泰介委員長