〔73〕仕事も野球も楽しみ 最後は笑いたい
2020年11月号 Vol.564
仕事も野球も楽しみ 最後は笑いたい
大阪・枚方市職労 緒方(おがた)光夫(みつお)さん
▲毎日の登校見守りで子どもの様子の違いもわかります
60歳で再就職
学校施設管理人として、朝7時~8時半と夕方4時半~9時半まで隔日勤務して、鍵の開け閉め、巡回、児童の登校も見守っています。今はコロナ禍で、すべての窓を30分以上かけて開閉しています。
緒方さんは民間企業を定年退職後、人との触れ合いや子どもたちが大好きということもあり、枚方市の職員募集を見て応募。7年前は高競争率でしたが見事に合格しました。
隔日勤務のもう1人の人から「組合の学校施設管理人分会の大会があるから遊びにおいで」と誘われ、就職してすぐに組合に加入。「普段は一人職場なので、仲間がいたほうがいいと思った」そうです。
チーム名「GSK」
就職2年目、分会懇親会のときに野球の話で盛り上がり、分会組合員で軟式野球チームを結成。キャプテンを務めることになった緒方さんが思いついたチーム名は「GSK」。その名のとおり、学校施設管理人の頭文字を取ったもので、みんなも「それでいいんちゃうか」ということでチーム名も決定。しかし平均年齢72歳、最高齢80歳ということもあり、結成当時は想像どおりに体がついてこず、ケガも相次いだそうです。現在は無理をせず、みんなで「還暦野球」を楽しんでいます。チーム目標はずばり「健康でプレーする」
座右の銘は「楽笑」
中学生時代から野球を始めた緒方さん。民間企業に就職後は転勤族で、なかなか同じチームで続けることはできませんでしたが、野球を始めた息子さんの応援にも行き、少年野球の面倒も見てきました。
GSK結成後は週1回、仕事の合間の11時~13時にチーム練習に励んでいます。仲間とのプレーを楽しみつつ、休みの日は夫婦でウォーキング。夫婦円満の秘訣のようです。
今後のことをお聞きすると、答えは「らくしょう」。漢字と意味は「楽笑。与えられたことだけでなく、みずからすすんで仕事も野球も楽しみながらやりたい。そして最後は笑いたい」と笑顔で語ります。
輝く笑顔のなかに、仕事や野球に対する誇りと熱い思いを見ました。
▲結成6年目「GSK」は23人で元気に活動中。後列一番左が緒方さん
▲キャプテン兼キャッチャーの緒方さんはチームの要