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広島、長崎、静岡で核兵器禁止条約発効(1.22)を祝う

核兵器廃絶への決意を新たに、日本政府に批准・署名させる運動を強めよう!

 歴史上はじめて、核兵器を違法とする核兵器禁止条約が1月22日に発効しました。条約は、前文で完全廃絶こそが2度と使用されないことを保証する唯一の方法とうたい、核兵器の生産、保有、使用、使用するとの威嚇など禁止しています。

 条約発効にあたり、広島、長崎、静岡で記念行事が取り組まれ、自治労連の仲間も多数参加しました。

広島・核兵器禁止条約発効!!!パレードを実施

 広島では、条約発効の1月22日正午から、広島市の原爆ドーム前(平和記念公園)での集会に続き、「核兵器禁止条約発効!!!おめでとうパレード」が行われました。広島自治労連をはじめ全体で200名が参加しました。

 集会では、主催者を代表して、原水爆禁止広島県協議会代表理事の高橋信雄さんがあいさつ。「あの惨状をこの地球上で繰り返さないことを世界に発信し続け、長い時間がかかったが、今日を迎えることができ、みなさんと喜び合いたい。51カ国の批准を、国連全加盟国の批准にしていきたい。そのためには、日本政府が批准、署名することが何よりの力であり、そのことは世界中から注目されており、そこに向かって運動を強めていきましょう」と述べました。

 広島県原爆被害者団体協議会の佐久間理事長ら被爆者3名が発言。佐久間さんは、「被爆から76年、第一歩を踏み出す歴史的な日になりました。1985年にスタートした「ヒロシマ・ナガサキからのアピール署名」をはじめ、2015年からの「核兵器廃絶を求めるヒバクシャ国際署名」など多くの署名の継続が今日にいたりました。核兵器による惨禍を二度と繰り返すことのないよう、日本政府が批准・署名し、核兵器廃絶へ努力すべきです」と訴えました。

 最後に、民主青年同盟の小丸 涼さんが、「この場に、みなさんと同じ熱い想いで参加しており、心からうれしく思います。語り部の方から話を聞き、核兵器と人類は共存できないことを学び、核兵器廃絶の運動に参加するようになりました。平和運動に立ち上がる青年を増やし、みなさんと一緒にがんばっていきたい」と決意を語りました。

長崎・50ヵ国批准を祝い、核兵器廃絶を誓う

 長崎では、条約発効に先立つ昨年10月25日、核兵器禁止条約批准国が50か国となったことを記念して、「核兵器禁止条約50ヵ国批准を祝い、核兵器廃絶を誓うつどい」が、長崎市の平和祈念像前(平和公園)で開催されました。

 すでに長崎県では、ヒバクシャ国際署名を進める長崎県民の会の呼びかけで進められてきた「ヒバクシャ国際署名」の県民署名目標50万筆を達成しており、長崎自治労連は、10月29日にスタートした「日本政府に核兵器禁止条約への参加を求める署名」にも参加し、核兵器のない世界実現に向けて決意を固めています。

 長崎の仲間は、「一部の強国が支配する世界から、多くの国々と市民社会がリードする世界へ。人々が望む、核兵器も、異常気象も、貧困もない世界の実現に向かって、人類の歴史をさらに一歩前進させるために一人一人が参加する時代へ、ともに頑張りましょう」と呼びかけました。

 静岡・発効を祝うスタンディング・署名宣伝行動を取り組む

 静岡では、焼津市にある久保山愛吉氏の墓前への報告と、静岡市内の繁華街で昼休みに「発効を祝うスタンディング・署名宣伝行動」が取り組まれました。県内13団体から29人が参加し、参加者は思い思いのプラカードや横断幕を手に、道行く市民に核兵器禁止条約の発効をアピール。54筆の署名が集まりました。

 静岡自治労連の菊池仁委員長は、「先の大戦では自治体労働者が赤紙を配り、その結果原爆の被害をもたらしてしまった。その反省に立って、私たちは核兵器廃絶をめざさなければならない」「核兵器禁止条約が発効されたが、まっさきに署名・批准すべき日本が条約に背を向けているのは納得できない。みんなの力で日本を批准に導いていこう」と市民に訴えました。

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