だれもが育児に専念できるように 岩手・盛岡市職労
ジェンダー平等実現をめざして ①
ジェンダー平等をめざして、ジェンダーに関わる労働組合のとりくみや現場の声などを紹介します。
今、全国の自治体で、仕事と家庭の両立ができる職場環境を整備することを目的に特定事業主行動計画がすすんでいます。
岩手・盛岡市は、「男性の育休取得率」について、2020年の目標10%として、取得率2・6%だった15年から、17年には7・1%へ上がりました。また、20年12月に特定事業主行動計画の見直しに向けた職員アンケートを実施。そのなかで「男性職員が家事、子育て、介護、地域活動に積極的に参加していく」ために、家事などに参加することに男性自身の抵抗感をなくすことが「必要」と男性26・7%、女性45・9%が回答しており、まだまだ道半ばです。
育児休暇取得で疑問や悩みを共有
育児休暇を取得した盛岡市職労の白濱光さんは、「休暇を取得することで、子どもの成長を余すことなく感じられた。夫婦が同じタイミングで育児を始めることで、育児の疑問や悩み、スキルなどを共有できた。私は主におむつ替えと沐浴を行ったが、深夜に授乳やおむつ替えで起きなければならない辛さを知った。子育てもはじめての事ばかり。この時に置いてけぼりにならなかったことが、今の育児につながっている。思い切って取得して本当に良かった」と語ります。
盛岡市職労の吉田仁委員長は「男女に関係なく、安心して子育てができる職場をめざし、職場の声を大切にしたい」と運動をすすめる決意です。