性別にとらわれず働きやすい職場へ 岡山市職労
ジェンダー平等実現めざして ④
ジェンダー平等をめざして、ジェンダーに関わる労働組合のとりくみや現場の声などを紹介します。
これまで保育士や看護師など女性が中心であった職種に就く男性が少しずつ増えています。岡山市職労の副委員長である若林正浩さんは、2002年に岡山市に採用され、初めて保育園に男性保育士として配属されました。若林さんは「少しずつ男性保育士も増えてきたが、現在でもまだ20人ほどで、保育士全体の3%ほど。保育園ではトイレも休憩室も男女共用で、トイレで着替えることもあった。最初は保護者からも〝男性〟ということで驚かれた」と当時を振り返ります。
男性保育士がいることで、保育の内容や考え方に幅が広がりダイナミックな遊びができ、園児の父親からの悩みや相談がしやすくなるなど好影響が期待されています。
女性中心の職場でも男性が働きやすい環境の整備が求められ、トイレの洋式化など施設整備をすすめてきました。
学習会や懇談、グッズ作成などにとりくむ
岡山市職労は、両立支援のための休暇制度等を説明した『ペンギン手帳』や、職場からセクハラやパワハラをなくすよう印字したコースターを作成し配布。セクシュアリティについての学習会、育児休業を取得したパパたちの懇談会も実施。非正規職員を含めた男女賃金格差是正の必要性を訴えた市長懇談・バレンタイン行動などをすすめてきました。
若林副委員長は「育児は夫婦で行うもの。男性職員が育児休業を取ることができる職場づくりを積極的にすすめたい」と今後の決意を語ります。
▲子どもと接する若林さん