受け継がれる運動をさらに 女性の働き方・権利、40年の歩みを学び共有
第41回 自治体にはたらく女性の全国交流オンライン集会 from 長野
▲全国26カ所をつなぎ、193人が参加しました
「第41回自治体にはたらく女性の全国交流オンライン集会from長野(自治はた)」が、7月3日に開催されました。女性の働き方や権利、性暴力や10代の妊娠・貧困問題などの実態を学び、「自治はた」40年の歩みや「見て学ぶ分科会」などの動画を交えながら交流しました。
全体オープニングでは、1980年に第1回が始まり40年間続けてきた「自治はた」と女性運動をまとめた動画を視聴しました。
参加者からは、「女性たちの運動は、脈々と受け継がれている」「40年間続けてくれた活動を振り返り感慨深かった」と好評でした。
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暴力・望まぬ妊娠・貧困、負の連鎖にどう立ち向かう
産婦人科医で富山県議会議員の種部恭子さんが記念講演。産婦人科医として貧困や性暴力、10代の妊娠、DV被害の実態と背景にある問題について、具体例とデータを示して解説しました。
「コロナの影響でDV加害者が在宅勤務、あるいは失業となり、被害者は逃げられず電話相談もできなくなったが、SNSからの相談が増え、全体的に相談件数は増えた」などが話されました。
「自分の持ち場(専門・職場)だけにとどまっていては、負の連鎖は止められない」「みんなが協力することで、世代連鎖は断つことができる」と訴えました。
参加者からは「10代の妊娠・出産やDV家庭の子どもへの負の連鎖など、自治体職員として直視し、できることにとりくみたい」「ぜひ大勢の人に知ってほしい」と感想が寄せられました。
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働きつづけられる子育てしやすい職場、仕事への思い
特別報告では、3人が自身の経験や組合のとりくみを報告。長野・上田市職労の谷口香緒莉さんの「女性部・育休50年記念事業のとりくみと夫と交代で取得した育休体験」、東京・世田谷区職労の永野泰子さんの「育児休業正規代替常勤化に向けたとりくみ」、名古屋市職労の廣瀬友里奈さんの「コロナ禍における行政保健師の立場から」などの報告に、参加者から「男性の育休取得が職場で当たり前となる社会を実現させなければいけない」「育休正規代替の要求に、当事者である青年がとりくんだ報告に励まされた」「コロナ対策の最前線で働くリアルな声を聴き、考えさせられた」と反響がありました。
「感動した」「交流できた」と喜びの声
参加者からは「めっちゃよかった。分科会も記念講演も特別報告も、休憩のたびにみんなで感動しながら感想を語り合った」「現地に行きたい。コロナが落ち着いたら行こうと目標になった」「報告も講演もどれもとても迫力があり感動で涙がにじんだ。久しぶりに女性部が集まり、休憩時間に交流ができてとても良かった」など多くの感想が集まりました。
▲記念講演を行った種部恭子さん
▲楽しく学べるように工夫を凝らしたオンライン集会