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正規化をめざし、男女とも働ける職場へ 大分県自治体一般労組図書館分会

ジェンダー平等実現めざして ⑤

ジェンダー平等をめざして、ジェンダーに関わる労働組合のとりくみや現場の声などを紹介します。

大分県自治体一般労組図書館分会(以下、分会)は、大分市の小中学校の学校図書館に勤務している図書館司書、図書支援員で構成されています。2010年4月に雇い止め通告を受けた支援員が組合に相談したことをきっかけに分会を結成。学校図書館の充実と労働条件の改善を求めました。この間、勤務時間の延長、専任校を増やす(2校兼務の解消)、時間給の引き上げ、通勤手当の支給などを実現しています。

また、分会からは大分県自治体一般労組や大分県労連女性部に役員を輩出するなど、奮闘中です。

必要なのに男性の応募ほとんどなし

図書支援員は各学校に単独配置で全員女性です。蔵書点検や書棚の移動作業は重労働で、腱鞘炎になることもあります。「男性の声でも読み聞かせを」「選書には男性の視点も必要」などの声が上がっていますが、年額報酬が低いためか、男性からの応募はほとんどありません。

会計年度任用職員制度が導入され、全員がパートタイム職員へ。任用限度5年の撤廃が当面の目標です。安心して働き続けるために正規化をめざし、男女とも働ける職場にすることが必要です。

分会では、学校図書館を使いやすく、親しめる施設にするため、学習会を毎月開催し、図書館司書としてのスキルアップや連携強化を図っています。図書館の利用度は高まり、当局からも高い評価を受け、子どもたちからも、なくてはならない存在にもなっています。

▲図書館分会が行っている学習会

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