「どうぞこのクマのめんどうをみてやってください」。そんな札を首から下げた小さなクマが、駅の片すみに座っているのを見つけたらどうしますか？　ブラウン夫婦は南米ペルーからやってきたそのクマに「パディントン」と名前をつけ、連れて帰りました。

ブラウン家の一員になった小さなクマのパディントンは、礼儀正しく、マーマレードが大好き。行くところ、いつも何かしら〝事件〟が起こります。数々の騒動が目に浮かぶように描かれているので、電車で読む時はご用心！　コロナと寒さにこわばっていた身体も、思わずクスッとほころぶ楽しい物語です。シリーズ全10冊。

福音館書店
1967年10月
224ページ
定価：1,430円（税込）
文庫版もあります