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賃上げと均等待遇で安心して働きたい

第30回 自治体非正規・公共関係労働者全国交流集会

▲全国から236人が参加し、経験交流を行いました

自治労連は2月5日、第30回自治体非正規・公共関係労働者全国交流集会をオンラインで開催しました。竹信三恵子和光大学名誉教授による記念講演をはじめ、各地のとりくみを参加者で共有し、交流を行いました。

雇用の安定で住民のための公務を取り戻そう

集会では、ジャーナリストでもある竹信三恵子和光大学名誉教授が講演。「この間、公務職場でも非正規労働者が増やされながら、正規が担っていた仕事を非正規が中心に担うようになった。しかし、今後は公務そのものの役割が社会保障をはじめとする『生活重視型』から、権力行使による『治安重視型』へ変えられていく。会計年度任用職員制度の導入により、さらに市場原理が導入され、正規・非正規の分断激化につながっていく」「労働者の雇用安定を取り戻さないと『住民サービス』そのものが安定しない」と労働組合でたたかうことの重要性を訴えました。

また、非正規職員の4人に3人が女性であることを挙げ、「非正規の低い待遇の背景には女性に対する性差別がある」と指摘し、政府がすすめる「女性の貧困、ケア的公務の低待遇・人件費削減」が男性の貧困にも直結していると報告しました。

最後に、世界の動きを示しながら「これからは住民とともに歩む労働運動、要求運動が大切だ」と強調しました。

▲和光大学名誉教授
竹信三恵子さん
社会にアピールしより良い改善めざす

各地からの特別報告では、自治労連非正規公共評学童保育連絡会の井上静子さん(横浜市従学童保育指導員支部)より全国でとりくんだ「学童保育指導員の〝今〟見える化アンケート」の調査結果が紹介されました。

井上さんは、「学童保育は大事な仕事にもかかわらず、全国的に低賃金で不安定な雇用の実態が明らかになった」「集計が終わり次第、記者会見して指導員の労働実態を社会にアピールしたい。それぞれの地域でより高い待遇改善をめざす」と語りました。

そのほか特別報告では、奈良・大和郡山市清掃関連労組から会計年度任用職員の組織化と要求実現にむけたとりくみ、大阪・守口市学童保育指導員労組から雇い止め撤回のたたかいが報告されました【記事参照】

全体会の後、参加者は分科会で交流を行い、集会は終了しました。

▲自治労連非正規公共評学童保育連絡会
井上静子さん

▲指導員のほとんどが月20万円未満で働いている(平均月給)
学童保育指導員の“今”見える化アンケートより

▲集会の動画視聴はコチラ

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