▲和らぎの道桜公園　桜並木が美しい遊歩道

亀岡市は京都府内中西部に位置する自然豊かな町です。市内中心部には亀岡城跡と城下町の面持ちが残されています。近年は、京都市のベッドタウンとして住宅街が広がっています。

その亀岡駅前に新しいランドマーク「サンガスタジアム」（京都府立京都スタジアム）が竣工しました。スタジアムには、いま流行りのボルダリングやｅスポーツの施設などもあります。周辺も整備されフリーマーケットやミニコンサートなどが開ける野外スペースなどがありました。もちろん有名な保津川下りの発着場も整備されアクセスしやすくなっていました。

川沿いののどかな田園風景を楽しむ

早速、観光協会おすすめのサイクリングコースでスタジアムから市内を回ってみます。道路には青い矢印がペイントされ、コースがわかりやすくなっています。

走り出すとすぐにのどかな田園風景が広がります。やはり歴史ある町ということで、大きな農家、神社やお寺が多いです。桜の名所として有名な「和らぎの道桜公園」で一休み。桜並木が見事です。すでに散ってしまっていましたが、満開の季節には訪れたい場所です。

コースに沿って農道に入ると畑のなかに大きな盛り土が見えます。この地域では珍しい前方後円墳の「千歳車塚古墳」です。小さな案内看板が立っているだけですが、貴重な史跡で「すごいもの見つけた」と思わず笑ってしまいました。

緑の中にこだわりのスポット発見

再び川を渡り山側にすすみます。新緑が美しい山道を登ると赤レンガ造りの亀岡市みらい教育リサーチセンターがあります。ここには「薬膳の畑」とレストラン、そして「天然砥石館」があり、市内で採れる良質な砥石が紹介されています。市内のみならず全国各地で採れる砥石も展示され、ところどころに置いてある顕微鏡で石の表面などを見ることができます。実際に包丁を研いだり、研いだ刃でかんなかけができる体験教室もあります。ここまで「砥石」にこだわった博物館は全国でもここだけではないでしょうか。

再びサイクリングコースをすすむと湯の花温泉郷に入ります。日帰り入浴や足湯を楽しみ、駅前まで戻って30キロ程度。駅前のレンタサイクルで十分楽しめる距離です。季節ごとにまた来てみたいと思う場所を再発見できました。

▲サンガスタジアムのそばには保津川下りの発着場もあります

▲天然砥石館は砥石の博物館

▲亀岡市みらい教育リサーチセンター