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人を大切にする学童保育求める 「雇い止め通知の撤回」勝ち取る

[勝利和解] 大阪・守口市学童指導員労組

▲勝利和解したことを報告する守口市学童指導員労組・原告団と弁護団、大阪自治労連(4月22日)
雇い止め通知の撤回と給与総額上回る解決金

守口市学童指導員労組(以下、組合)の原告9人は、2020年3月末に雇い止めを行った株式会社共立メンテナンス(以下、会社)に対して、雇い止め撤回と職場復帰を求めて提訴。大阪や全国の仲間の支援や住民からの応援を受け、4月18日に大阪地裁で和解しました。和解は、①雇い止め通知の撤回、②2020年3月末日の会社都合退職、③原告9人と組合に対し、解決金の支払い(解決金額は、雇い止め後の会社の受託期間(残り4年)の賃金総額を上回る金額)、④誓約文の手交、⑤組合と誠実に交渉することで合意。

いわれのない理由の雇い止めは撤回されましたが、原告の一番の願いである職場復帰は叶いませんでした。

私たちのたたかいは間違っていなかった

原告でもある守口市学童指導員労組の水野直美委員長は、手交の場で改めて会社に対して「これまでの会社の行為は問題があった。今後、労働組合と真摯に向き合い、指導員の権利や要求、子どもたちや保護者の願いや声に耳を傾けて、人を大切にする学童保育の運営を」と求めました。

記者会見では、支援への感謝とともに「職場復帰が叶わなかったことは言葉にできないくらい残念。悔しさのなかでの2年半でしたが、雇い止め通知の撤回は涙が出るほどうれしいです。私たちの訴えは間違っていなかった」と話しました。守口市に対しては「最後まで会社に対して何の指導もしなかった。今からでも実施主体の責任を果たしてもらいたい」と訴えました。

組合は、会社と守口市に対し、今後も労使交渉や住民との運動を通して、より良い学童保育の実現を求めていきます。

▲会社と誓約文を手交する水野直美委員長

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