「憲法、平和、権利を守ろう」の声、全国で
▲ガッツポーズで気合バッチリの社会福祉法人・絆の会労組(長野)の仲間
5月1日のメーデー、3日の憲法記念日、6日から始まった平和行進などに労働組合も参加し、全国で「労働者の権利、憲法と平和を守ろう」の声をあげました。賃上げや労働条件の改善要求と合わせて、憲法をいかし、平和でだれもが安心して働きくらし続けられる社会を労働組合で追求しましょう。
いのち守り、要求実現へ 職場・地域で
メーデー [長野]
長野県自治労連は、コロナ危機で集まりにくい状況のなか、メーデー当日に「全県統一行動」を実施してきました。今年で3回目。自治体・公務公共の仲間を励まして「要求をかかげて団結しよう」住民に対しては「力を合わせ、いのちと健康を守り、安全・安心してくらせる社会にしよう」と発信するため、メーデーポスターを職場に掲示。掲示板のない単組でも当局と協議して1日だけ正面玄関や階段の踊り場、ロビーなどへ掲示しました。
浅間病院労組は、職員更衣室の掲示板とドアに貼りました。浅間病院労組の森本光俊執行委員長は「職員が目に付く場所に貼り出したので、効果のある呼びかけになった」と話します。
また、阿智村職は、久しぶりに野外での長野県飯伊地区メーデーに参加。デモ行進も実施され、組合旗とポスターをかかげてアピールしました。
長野県自治労連の本間繁書記長は「各単組の様子や参加者の写真を集めてニュースにして発信し、全体で共有した。いまだコロナが続くなか、仲間が力を合わせてこそ労働組合。メーデーのとりくみを通して、さらに奮闘していきたい」と決意を語りました。
▲ポスターを手にデモ行進する阿智村職の仲間
▲メーデーポスターを貼り出す浅間病院労組の森本委員長
憲法は希望と平和の羅針盤
憲法フェスタ [茨城]
5月3日、茨城・つくば市内で行われた憲法フェスティバルは、「憲法は希望と平和の羅針盤」と題して、ステージ企画や記念講演が行われ、400人が集まりました。
記念講演で、早稲田大学の岡田正則教授が、日本学術会議の新会員推薦を首相から任命拒否された学者として、「学術会議法は、学術の面から憲法を具体化するための法律であり、学術会議は政治から独立した存在。学術への政治介入はあってはならない。任命拒否は違法であり、日本の学術全体が侵害されている」と警鐘を鳴らしました。
集会ではウクライナの民族楽器バンドゥーラ奏者のカテリーナさんが参加。ウクライナへ思いを馳せながらの演奏に、茨城自治労連の濱野真委員長も「一日も早く戦争が終わってほしいと心から願わずにはいられなかった」と話しました。
▲演奏するウクライナ出身のカテリーナさん
核兵器のない平和な世界めざして出発
平和行進 [和歌山]
和歌山・橋本市庁舎前で5月6日、2022年国民平和大行進(和歌山→広島コース)のスタート集会が開催されました。和歌山自治労連の窪田憲志委員長が集会の司会を行い、橋本市職労の仲間も5人が参加しました。
橋本市はウクライナとの交流があり、メッセージボードや募金箱が市庁舎内に置かれています。集会では、平木哲朗橋本市長から「ウクライナへの侵攻は、国際社会の平和と安全を損なう暴挙であり、断じて許すことはできない。橋本市としても、核兵器のない、真に平和な世界にするために、みなさま方とともにその実現をめざして努力して参りたい」とメッセージが寄せられました。
集会後、広島をめざし平和行進が出発しました。
▲広島に向けて出発した国民平和大行進
ロシアのウクライナ侵略NO 新採職員も参加しアピール
岩手・平泉町職
岩手・平泉町職は、4月9日に「平泉・9条の会」主催のスタンディング活動に参加。観光地である中尊寺前で、ロシアによるウクライナへの軍事侵略反対をアピールしました。
青年部からは新採用職員6人を含めて15人が参加し、プラカードや横断幕、ウクライナの国旗を沿道に向けてかかげながら互いに交流を深めました。当日は天気にも恵まれ、1時間ほどのスタンディングでしたが、楽しく活動しました。参加者からは「コロナでなかなか活動することが難しい状況が続いているが、できることから、少しずつでも盛り上げたい」と決意を語りました。
▲平和を訴える平泉町職と「平泉・9条の会」