〔92〕人が集まるチームづくりをしたい
2022年7月号 Vol.584
人が集まるチームづくりをしたい
和歌山市水道労組 高尾(たかお) 渓一(けいいち)さん
▲練習を終え、笑顔の高尾さん
和歌山を代表するチームに成長中
高尾さんは大阪で中学高校の6年間、ラグビー部で活躍していました。卒業後は民間企業に就職し、仕事の毎日。ラグビーとは無縁の生活だったと話します。
その後、和歌山市に入職し、住居も和歌山市に移して新しい生活がスタートしました。そんな時、高尾さんは2015年ラグビーワールドカップで日本対南アフリカ戦をテレビで観て感動。もう一度プレーがしたいと地域のラグビーチーム「ヒガシクラブ」に加入しました。
「ヒガシクラブ」は10代から50代と幅広い年齢層が100人も登録している地域のクラブチームです。「エンジョイ」がチームのスローガンです。「平日仕事が終わった夜7時から8時ごろからの練習なので、短時間に集中していて気持ちいいです」と高尾さん。最近では近畿ラグビークラブリーグや東大阪トライリーグの公式戦にも参加。昨年秋の近畿ラグビークラブリーグではカテゴリー優勝を果たし、カテゴリーCからBの入れ替え戦でも勝利しました。和歌山県では初のリーグ昇格を果たした勢いのあるチームに成長しています。
また、ラグビー初心者体験会などを開催して和歌山のラグビー普及・発展にもとりくんでいます。
キャプテンに就任 みんなの協力がうれしい
高尾さんは今、「ヒガシクラブ」のキャプテンを務めています。「学生時代もキャプテンなんて経験したことがなかった」と高尾さん。引き受けるにあたっては相当悩んだと言います。「ラグビーでも仕事でも、家族や職場、チームメンバー、さまざまな方々のサポートがあって続けられています。そのことに常に感謝しながら、気負わず、全体で協力しながらチームをよくしていけたらいいですね」と笑顔で話します。
高尾さんは、和歌山市水道局で水道配水管の布設・交換などを行う管路整備課に所属し、管網計画、配水管の布設や改善計画を担っています。「まだまだ半人前です」と照れ笑いする高尾さんですが、先輩方の技術や知識をもっと吸収したい、後輩にしっかり継承していきたいと顔が引き締まります。
高尾さんはラグビーのチーム運営と仕事をオーバーラップさせ、「組織が存続し発展していくには『人の数』が必要で、人がたくさん集まって来るいい環境をみんなでつくって、そのなかで技術や思いをつなげていければいいなあと考えています」と抱負を話してくれました。
▲夜のグラウンドに掛け声が響いていました
▲水道管の布設計画を担当。現場にも出向きます