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この仕事、この職場で続けたい 誇りと怒り「ほこイカアンケート」をみんなの〝チカラ〟に

兵庫・西宮市嘱託調理員組合

▲「デザインがかわいい」と評判のアンケートに記入する組合員

自治労連は、会計年度任用職員の処遇改善に向けた「誇りと怒りの〝3T〟アクション」をすすめています。「つながる つづける たちあがる」の頭文字をとって〝3T〟です。さっそく兵庫県の西宮市嘱託調理員組合(以下組合)では夏季闘争とともにアンケートにとりくんでいます。

現場実態をつきつけ要求し「つづける」

今年は、夏季一時金引き上げと調理室のエアコン設置、休暇の取りやすい環境整備を求めています。組合委員長の佐々木照美さんは、「以前からの要求で、現在エアコンの設置がすすめられているが、いまだ市内の62校中28校の設置。半数以上の学校で、高温多湿の悪条件下で業務を行っている。少しでも早く設置完了を」と話します。

西宮市内にある小学校・中学校・支援学校62校に調理員(会計年度任用職員)が勤務しており、数年ごとに学校間を異動します。しかし、学校ごとに設備や環境、業務内容が違い、戸惑い離職する職員も出ています。組合では統一マニュアルがつくれないか、市と交渉を続けています。

「たちあがって」要求実現してきた歴史

組合は1978年に結成。当時は嘱託職員で日給制から月給制へ、各種休暇制度の獲得、掃除期間中に行う高所危険作業の見直しなど、少しずつ前進を続けてきました。結成当初は仕事に必要なTシャツも支給してもらえず、汗のしみついたTシャツを見せながら交渉していました。市役所から垂れ幕をかけて要求し、たたかった歴史があります。

会計年度任用職員へ切り替わった今も、立ち上がった当時の思いを引き継ぎながら、要求前進に向けて、組合に結集してがんばっています。

アンケートで仲間を増やし「つながろう」

市との夏季交渉を行った6月17日に「ほこイカアンケート」をみんなで記入しました。組合員からは「1年契約で次は更新があるのか不安」「時間が違うだけで仕事内容は同じなのに正規職員との賃金の差がありすぎる」「誇りと責任を持って仕事をしているのに」といった声があがるなか、「この3Tアクションが全国でとりくまれ、少しでも改善されれば」と期待する声が多く聞かれました。

佐々木委員長は、「アンケートで組合員を増やしながら、職場要求を実現したい」「全国の仲間ともつながり抜本的な制度の見直しや改善を図りたい」と3Tアクションへの期待を語りました。

▲アクションのマスコット「ほこイカちゃん」。「誇りと怒り」からネーミング

▲「みんなでとりくみましょう」と全国の仲間にメッセージ

▲子どもたちの給食づくり。この日のメインは「煮込みハンバーグ」

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