かごしま自治労連 会計年度任用職員アンケート結果を記者会見で発表、実態を訴える
10月7日(金)、かごしま自治労連が記者会見を開き、アンケート結果の中間報告を行いました。記者会見では、小柴書記長から分析結果を報告するとともに、2人の当事者が自らの経験を語り、県内の「会計年度任用職員制度」の実態を報道機関に訴えました。
非正規公務員として20年以上にわたって働いてきたKさん(男性・60代)は、「会計年度任用職員制度の導入によって、処遇改善につながると思ったが、むしろ悪くなった」「給料は最賃レベル、コロナ禍の影響もあり、将来に明るい展望が持てず、職場を去った同僚も多くいます」と述べ、歯がゆい思いを語りました。
また、10年近く市役所で働いてきたSさん(女性・50代)は、「会計年度任用職員の大半は女性ですが、その多くが自分の収入で生計を営んでいます」と述べ、多くの会計年度任用職員が3年毎の公募で任用されなければ、途端に生活ができなくなってしまう状況にあると訴えました。記者からは、これまでで悔しかったことと嬉しかったことは何かという質問が投げかけられ、これに対してSさんは、「1人の人間として同じ仕事をしていても、会計年度任用職員は正規雇用でないために一段下の立場に見られ、意見も聞いてくれなかったことが悔しかったです」と述べ、嬉しかったことについては語りませんでした。
記者会見には、NHK、鹿児島テレビ(KTS)、南日本新聞社、しんぶん赤旗から参加がありました。現在までに、『南日本新聞』(10月13日付)と『しんぶん赤旗』(10月15日付・地方版)が中間報告を詳細に報道しており、各種メディアで反響を呼んでいます(『南日本新聞』の記事を転載した「Yahoo!ニュース」には掲載日の翌日には90件を超えるコメントがありました)。
以 上