ずっと働き続けたい 誇りと怒りの声届ける
会計年度任用職員の処遇改善を
▲紙とオンラインを合わせて6万823筆の署名を総務省へ提出する曽我友良非正規・公共評事務局長(中央)
自治労連は会計年度任用職員の賃金引き上げと処遇改善を求めて、「誇りと怒りの3Tアクション」をすすめています。全国から集めた署名を11月14日に総務省へ提出。同日、集会を行い、国会議員とマスコミに実態の告発と処遇改善への理解と協力を訴えました。
働き続けられる「制度づくり」急げ
「ほこイカ」署名提出
署名提出では、曽我友良非正規・公共評事務局長が、自身も非正規として働いてきた経験に触れ、「会計年度任用職員なしでは業務が回らない。安心して働き続けられる制度づくりを急ぐべきだ」と訴えました。
総務省の担当者は、「地方自治体、国会でも指摘いただいている。引き続き対応させていただく」とコメントしました。なお、署名は3月の2次提出に向けてとりくみを続けていきます。
格差と低賃金許さず要求実現を勝ち取ろう
院内集会
集会では、全国の仲間がとりくみを報告。「放課後児童クラブの指導員はほとんどが非正規で月収15~20万円。勤勉手当はなく、正規との格差は広がる一方。法改正を求めていく」(広島)、「賃金引き上げを交渉し、月例給4%上乗せの回答を勝ち取った」(高知)、「ある自治体では最賃未満だった。最賃以上に引き上げるたたかいを展開する」(茨城)、「アンケートについての記者会見が新聞などで取り上げられた。制度の問題点をさらに広げていきたい」(鹿児島)と発言。実態の告発と処遇改善への理解と協力を訴えました。集会後、国会議員への要請行動にとりくみました。
▲参議院議員会館での集会に全国から70人が参加
保育士、看護師から切実な実態を訴え
記者会見
自治労連は、11月21日に、会計年度任用職員の実態アンケート調査報告(最終分析)と処遇改善のための緊急提言を記者会見で発表しました。
会計年度任用職員の保育士である西島すみ子さん(埼玉自治体一般労組)は、「子どもや保護者にとって、目の前の保育士は、正規・非正規関係なく『先生』。雇い止めになれば、子どもたちを悲しませ不安にさせる」と安定雇用の必要性を訴えました。
また、看護師で千葉県職の香取春美副委員長は、労働条件が低い会計年度任用職員では、医療関連の専門職が集まらない実態を報告。「コロナ対応や地域医療など、人員が必要だからこそ賃上げなどが必要だ」と話しました。
▲記者会見で職場の実態を話す埼玉自治体一般労組の西島すみ子さん(中央)
くわしくはコチラ
▲緊急提言
▲アンケート
▲院内集会(動画)