Collection97 酒造りの香りただよう西宮 「宮水」がおいしさの秘密
2023年新年号 Vol.590
酒粕
酒造りの香りただよう西宮 「宮水」がおいしさの秘密
兵庫・西宮市
▲酒粕(270円)とバラ粕を詰めたもの(200円)
西宮には純米酒「灘の生一本」の産地として有名な灘五郷酒蔵のなかに西宮郷と今津郷があり、全国に名高い酒どころとして知られています。
灘の酒がその知名度を上げたのは、江戸に向け、上方からの海上輸送が頻繁になった江戸時代の中期。灘は海岸に面していたため輸送に有利で、樽廻船に大量の酒を積み込み、江戸市中へと送り込みました。
その後、銘酒誕生に大きな影響を与えることとなったのが「宮水」の発見。「宮水」とは「西宮の水」が略されたもので、西宮市の沿岸部で湧き出る井戸水を指します。この水を仕込み水に用いたところ、酒の質が明らかに向上し、人気が不動のものとなりました。
その日本酒の製造工程で生まれる酒粕。発酵した醪(もろみ)を搾ることでできる酒粕には、お米や酵母の栄養がたっぷり。
酒粕を活用した料理をおいしく食べ、酒粕美容パックで肌をみがき、2023年も健康にがんばりましょう。
▲日本酒「大関」の宮水井戸場
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(j.nakama@jichiroren.jp 件名に「まちコレ」を)