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すすむ非正規公共97 職員の復職で図書館行政を守れ

埼玉県本部 狭山市職員組合

▲わかりやすく漫画にして発信。漫画は組合員の家族が執筆

埼玉県狭山市の市立中央図書館では、2022年度末に会計年度任用職員の雇い止め問題が発生しました。市立中央図書館では、人事当局が示す取り扱い要綱の「任用更新の上限」を理由に任用者全員公募を実施し、在職者の約3分の1にあたる11人を雇い止めしました。狭山市職と埼玉県本部は、粘り強い交渉で、フルタイム会計年度の組合員の雇用を別職場で確保させた上で、図書館行政の充実のために、希望者の職場復帰に向け現在も交渉を継続中です。

組合員は「生活権を含めた権利への配慮がない」「選考を民間企業に丸投げされ、実績や評価がゼロになった」と憤りと悲しみを訴えます。

狭山市職の半貫(はんぬき)芳男委員長は、「図書館で働く職員には、多くの知識や経験、ノウハウの蓄積など専門性が求められる。狭山市の児童図書行政は、埼玉県内でも高いレベルと言われ、地元住民だけでなく、近隣市からも親子連れが訪れている」と話します。

市立中央図書館では、正規も含め40パーセント程度の職員の入れ替えにより、現場には余裕がなくなり、日々の仕事が大変になっています。現在、「市民の会」が結成され、雇い止めの経緯と現場の思いをわかりやすく漫画にして発信。ネット署名にもとりくんでいます。半貫委員長は「市に対して希望者の復職と図書館行政のいっそう発展・充実を求めている」と支援を訴えました。

▲ネット署名はコチラ

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