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大幅賃上げと人員増は急務 働きがいと魅力ある職場をつくろう

自治労連2023~24年 働くみんなの要求・職場アンケート

全国でとりくんだ自治労連「働くみんなの要求・職場アンケート」は、昨年12月22日までに2万8244人(ネット回答3991人含む)の回答が集まりました。アンケートに寄せられた声を要求書づくりや対話に活用し、要求実現をすすめていきましょう。

アンケート中間報告書はコチラ

半数が「生活が苦しい」 大幅賃上げ待ったなし

生活実感について「かなり苦しい」「やや苦しい」を合わせて54・1%と年を追うごとに増加。物価高騰を反映し、より苦しくなっている実態が明らかになりました。

賃金引き上げ要求額の加重平均は、月額で3万1340円、時間額では198円とそれぞれ昨年を大きく上回りました。

月額要求は「1~3万円」に約6割が集中し、「5万円」にも18・0%と高い結果が出ています(グラフ①)。時間額要求は「100~200円」が5割近く。全労連・自治労連の統一要求である「だれでも月額3万円以上、時間額190円以上」を裏付ける数字となりました。

「長時間労働」と「人員不足」が深刻

最近1カ月の平均残業時間は、7時間51分(残業なしの回答含む)と昨年より20分近く増加。サービス・不払い残業は平均で3時間27分。不払い残業の理由について、「短時間の残業だから」が41・0%、「申請しづらい雰囲気がある」も34・0%と労基法違反の実態が改善されていません。

年次有給休暇の平均取得日数(ゼロ日含む)は10・91日。健康状態を問う設問では、「毎日非常に疲れる」が26・0%と昨年より増加し、職員の健康が懸念されます。職場の人員が「足りない」が65・9%を占め、人員削減による恒常的な職場状況の悪化、負担の増大が続いています。

やりがい感じつつも「仕事を辞めたい」4割

仕事のやりがいについては、「非常にある」が18・2%、「まあまあある」が57・6%で合わせて75・8%と4人に3人がやりがいを感じています(グラフ②)。非正規では、「非常にある」が22・4%、「まあまあある」が60・8%と、合わせて83・2%と高い割合になっています。

今回新たに「仕事を辞めたいと思ったことがあるか」を設問。「いつも思う」が12・9%、「時々思う」が31・9%で、合わせて44・8%に上り、深刻な状況です。

職場要求(グラフ③)は、「賃金・一時金引き上げ」が72・0%、「人員を増やす」が43・7%と年々増加し、長く続いてきた賃金・人員抑制のもとで、より切実さが増しています。労働組合の力で「働きがいと魅力ある職場」を早急に実現しなくてはなりません。

アンケートに寄せられた声

●物価高で生活が苦しくなった。少しでも賃上げしてほしい。若者の賃金だけでなく中高年の賃金も上げてほしい。
●今の職場だけでなく、全ての職場が改善されないと、異動したい職場が狭まる。
●児童相談所の実務対応は極めて難易度が高い。自治体間で人材の奪い合いとなっており、人材不足が著しい。
●カスタマー・ハラスメントに対する改善をしてほしい。
●再任用職員の賃上げを望みます。年金受給までのつなぎにならない。定年延長もはじまり、制度が複雑化し、取り残された感じがします。
●子どもの命を守らないといけない大変な仕事です。賃金を上げてほしい。人員を増やして保育士も余裕をもって仕事できれば、痛ましい事件なども起きないと思います。
●業務量に見合った人員を配置するよう、しっかり職場の実情を調査してほしい。
●会計年度任用職員が正規職員になれる機会がほしい。
●図書室にエアコンがなく、夏などはかなり過酷。快適な図書室にしてほしい。
●会計年度任用職員も、正規職員と一緒に研修などに参加できるとありがたいです。

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