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〔107〕相撲も仕事も子育ても全力で

かがやきDAYS2024年4月号 Vol.605

相撲も仕事も子育ても全力で

岩手・盛岡市職労 五十嵐(いがらし) 敦(あつし)さん

▲世界相撲選手権大会で優勝した五十嵐さん

五十嵐さんは盛岡市役所玉山総合事務所総務課に所属し、盛岡市職労の執行委員も務める35歳。市役所相撲部に所属し、2019年10月に開催された世界相撲選手権大会個人重量級で優勝経験のある実力派選手です。

プレッシャーに打ち勝ち世界の頂点に

市役所相撲部は、2013年の五十嵐さんのスポーツ枠採用を機に結成。五十嵐さんも仲間とともに東日本実業団選手権大会での上位入賞などをめざして活動しています。

世界一に輝いた世界相撲選手権大会について五十嵐さんは、「国技の日本代表であることや、海外選手を相手にすることへのプレッシャーがすごかったが、自分の力を出し切って優勝できた」と振り返ります。

また、五十嵐さんは「仕事と相撲のどちらも疎かにしないようにしている。仕事が充実していると相撲もうまくいくもの」と教えてくれました。そんな信念があったからこそ、プレッシャーをはねのけて本来の実力を出し切れたのでしょう。

子育てに奮闘中 大変だけど喜びは2倍

前述の世界相撲選手権大会優勝後、同年11月に結婚した五十嵐さん。2人のお子さんが生まれた際にそれぞれ育休を取得しています。「育児休業を取得して、子育てに関して夫婦で意思疎通ができるようになった。子育ての悩みを女性だけのものにしないことが大事」とパートナーへの心配りも世界レベル。「一緒に過ごすから子どもが寄ってきてくれる。子育ては大変でも喜びはその2倍」と笑顔を見せてくれました。

やっぱり相撲が好き これからも全力で

子育てに奮闘する日々を送る五十嵐さん。相撲に割ける時間は減りましたが、それでも相撲が好きという思いは揺らぎません。コロナ禍でなかなか道場に行けず、就寝前や昼休みのトレーニングを始めたエピソードからもそれがうかがい知れます。

そんな五十嵐さんに今後の抱負を尋ねると、「相撲で活躍する姿を子どもに見せたい。40歳を過ぎてもそのときの全力を尽くせるよう練習を続けたい」と熱く語ってくれました。

今回の取材の端々で相撲や仕事、子育てで支えてくれる人たちへの感謝の言葉を口にしていた五十嵐さん。支えてくれるみなさんのためにも素敵な夢を叶えてほしいですね。

▲相撲部の仲間とともに臨んだ東日本実業団相撲選手権大会。右が五十嵐さん

▲お子さんとの憩いのひととき