#これが言いたい [短時間公務員]
鳥取県が「時短正職員」創設を検討しています。「働き方支援休暇」を採用時に包括的付与することで週30時間勤務を実現させるとしています。1月30日の定例記者会見で平井伸治知事は、「現行の保育士・看護師の会計年度任用職員を、勤務実績で選考採用することにより『短時間正規』へ移行できるようにする」とし、「一番大切なのは身分保障。短時間正規職員への道を開く突破口にしたい」ともコメントしています。
石破首相が1月24日の施政方針演説で「会計年度任用職員のあり方の見直し」に言及したことと動きを一にするものです。その根底には、人口減少社会を迎え、地方の深刻な課題である「女性の人口流出」を食い止めるために、女性が多くを占める会計年度任用職員の安定雇用が避けて通れない背景があります。
自治労連はこれまでに「任期の定めのない短時間公務員制度」の創設を求めてきました。会計年度任用職員の雇い止め問題を明らかにし、当事者の人権と尊厳の問題であると同時に、知識・経験豊富な職員の雇い止めは、住民にとっても不利益であると訴えてきました。仲間とともに運動をすすめ、共感する世論が広がり、国からも〝公募は必須でない〟旨の通知を出させてきました。
今後、短時間公務員制度の議論が深まることが見込まれます。正規・非正規が一緒に、だれもが安心して働き続けられる制度と、住民の暮らしを守る公務・公共体制拡充とを一体に議論をすすめることが重要です。