いまこそ、公的保育制度の拡充を
第33回 自治体保育労働者の全国集会in広島
▲ライオンを「権力」、憲法を「檻」に例えて憲法の大切さを訴える楾大樹弁護士
子どもたちに憲法の大切さを伝える種まきを
「第33回自治体保育労働者の全国集会in広島」が2月15~16日に開催され、2日間で700人以上(オンラインを含む)が参加しました。
1日目は、「檻の中のライオン 憲法ってなんだろう?」と題して、ひろしま市民法律事務所長の楾(はんどう)大樹弁護士が記念講演。パペットやクイズを織り交ぜて、憲法の成り立ちと「憲法がなぜあるのか」を解説し、「保育士のみなさんには、子どもたちに憲法の大切さを伝えるための種まきをしてほしい」と期待を込めました。
誰でも通園制度・保育分野でのICT化を考える
特別報告では、広島市職労から「公立保育園における平和のとりくみ」、東京自治労連保育部会から目黒区の「こども誰でも通園制度」導入の動きと課題について報告されました。
2日目は、講座と4つの分科会が行われました。第1分科会「保育の質の向上と労働条件を守る運動」では、東京から「労働安全衛生活動の視点での保育ICT化の現状と今後の運動について」、静岡から「保育実態アンケート結果から『もう一人保育士を』運動につなげた」などの報告があり、労働条件や運動の方向性など、あらためて考える機会となりました。
参加者の声
●公立保育園職員という立場の重要性を感じた。子どもの権利を今後より守っていかなくてはならない。
●保育士不足の実情やICT導入など、私たちが働いている保育園での変化を客観的な視点から教えてもらった。
●明日からの保育へのモチベーションにつながり、ワクワクした気持ちになれた。
●憲法の話など難しい部分もあったが、全国の保育園の状況がわかる良いきっかけとなった。
●国が保育を市場化しようとしていることなど問題が山積み。公立保育所を守るべく、まずは日々の保育の質を向上できるように意識したい。
▲2日目は講座や分科会で全国の仲間が学び交流しました
▲全体会で、「広島ジュニアマリンバアンサンブル」による演奏が披露され、会場が盛り上がりました