第135湯 東京スカイツリーの街で江戸の文化と湯の香り
2012年新年号 Vol.458
両国と浅草で江戸っ子気分を満喫 東京都・墨田区
東京スカイツリーの街で江戸の文化と湯の香り
東京スカイツリーの地元、墨田区業平橋・押上地域は、今年5月22日の開業を前に、連日観光客が押し寄せ、大きな盛り上がりをみせています。 「東京スカイツリータウン」は、世界一の高さを誇る634メートルのタワーを中心に、水族館や310もの専門店が入る「東京ソラマチ」という商業施設もでき、ここだけでも充分楽しめる施設となっています。 それだけに、地元商店街では「開業後は閑古鳥が鳴くのでは」との不安の声も。 地元の墨田区は、江戸文化を色濃く残している街。JR両国駅周辺には、吉良上野介邸跡、回向院(えこういん)、江戸東京博物館、旧安田庭園、国技館や関東大震災や東京大空襲の犠牲者の慰霊碑のある横綱町公園など見どころも多く、スカイツリー周辺2時間余りの江戸・下町散歩もおすすめです。 さらに、スカイツリーから徒歩20分ほどで浅草です。この近辺も見どころいっぱい。春、隅田川の両岸に咲きほこる桜は圧巻で、水上バスに乗れば、スカイツリーと桜を同時に楽しめます。 その浅草の路地裏に、江戸時代から続く銭湯「蛇骨湯(じゃこつゆ)」があります。湯はうす茶色、「メタけい酸」「重炭酸ソーダ」の天然温泉で、半露天風呂までありながら450円というびっくり料金。ここで一日の疲れを流し、すぐ脇の「すしや通り」で、冷たいビールで喉の渇きをいやすと、気分はすっかり江戸っ子に。 両国からスカイツリー、さらに浅草へと足をのばして一日がかりの江戸散歩を楽しむと、地元商店街のにぎわいにも貢献できます。
▲隅田公園から見た東京スカイツリー
▲両国「回向院」の海上溺死群生追悼塔。周辺には鼠小僧次郎吉の墓や力士塚もあります
温泉メモ
【蛇骨湯】
- 営業時間/
- 午後1時〜午前0時
- 休業日/
- 毎週火曜日
- 料金/
- 450円、手ぶらセット150円
(タオル・石けんなど)
- 交通/
- 東京メトロ田原町駅3番出口徒歩3分
国際通りの「ステーキハウス松波」
角を右折し、緑の看板「蛇骨湯」の
路地右折