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第125湯 いつまでも野沢温泉村 輝き続ける小さな村

悠湯 旅情2011年2月号 Vol.446

スキー場と温泉街の見事な融合 長野県・野沢温泉

いつまでも野沢温泉村 輝き続ける小さな村

 『悠湯旅情』125回目にして意外にも初登場です。自治労連都庁職多摩都税支部は毎年2月中旬、「スキーと温泉の旅」と銘打って、バスを仕立てて野沢温泉に行っています。宿はロッジ「内伴」。ご主人はノルディック複合の全日本選手権の元選手です。  3泊4日の旅が二十数年続いているその理由は、なんと言っても温泉街の魅力です。野沢温泉はスキー場が開設される遙か昔から湯治場として開かれました。  温泉街に三十余りある源泉のすべてが自然湧出泉であり、その源泉のひとつが90度の熱湯が噴出している麻釜(おがま)です。温泉街の中央にある「大湯」、東日本を代表する外湯と評価が高い「中尾の湯」など野沢温泉街の最大の魅力は、13ある外湯にあります。それぞれの外湯は、住民が「湯仲間」という組織をつくり維持管理しています。  多摩都税支部では多くの参加者が、夕食後、外湯巡りに繰り出します。ゲレンデに出ないで昼間から外湯巡りを楽しむ参加者も少なくありません。おいしいそばと酒のある「好美食堂」(「麻釜の湯」近く)での交流会は毎年大盛況です。  バブル期には年間100万人を超えたスキー客も、最近は32万人まで減少、スキー場が経営難に陥り、村財政も危機的状況が続いています。しかし、野沢温泉村は、国主導による平成の大合併の荒波のなか、住民投票によって自立を選択しました。2010年に策定された「第5次野沢温泉村長期振興総合計画」のキャッチフレーズは、「いつまでも野沢温泉村〜小さな村が輝き続けるために〜」

▲上ノ平ゲレンデの山荘前で多摩都税支部の青年たち

▲13ある外湯を代表する江戸時代の趣を今に伝える「大湯」

温泉メモ

【野沢温泉観光協会】

問い合わせ/
0269−85−3155

▲源泉「麻釜」(おがま)

【ロッジ「内伴」】

所在地/
〒389−2502 長野県下高井郡野沢温泉村6637番地中尾
問い合わせ/
0269−85−2296

【13の外湯】

利用時間/
4月〜11月:午前5時〜午後11時、12月〜3月:午前6時〜午後11時
利用料金/
無料(外湯の入口近くにある賽銭箱にお気持ちを入れてください)