さぁ本番 憲法キャラバン「憲法いきる」提言運動 全国展開を
仕事・職場から憲法を地域にいかす、自治労連全国交流集会 4月19~20日・東京
▲1日目の全体集会の様子
いま自治労連の仲間は憲法をいかし住民生活を守るために憲法キャラバンや「対話と提言」の運動を全国で展開しています。安倍政権は「戦争する国づくり」や「世界一企業が活動しやすい国づくり」を強行しようとしています。
今号では大阪の憲法キャラバンや「仕事・職場から憲法を地域にいかす全国交流集会」を紹介します。
安全・安心の地域づくりを
職場を基礎に、住民のために、住民とともに 岩手自治労連の報告
▲自治体キャラバンで奥州市・小沢昌記市長(写真奥)と懇談
岩手自治労連は、被災地の仮設住宅でくらす住民と懇談しました。住民から「復興はどうなってる」「年金は減る、消費税は上がる、で苦しい」「仮設住宅にいつまで住めるか、いつ追い出されるのか」という不安の声が出されました。住民の安全・安心のために私たちがこうした被災者の声を届けていくことが国を動かすことにつながります。
憲法・地方自治守る思い共有
大阪自治労連の憲法キャラバン
▲2月28日、交野(かたの)市・中田仁公市長(右)と懇談する大阪自治労連・大原真委員長(中央)と自治労連・福島功副委員長(左)
大阪自治労連は「憲法を実行せよ!」のスローガンの下で、2月17日から憲法キャラバンにとりくみました。3月議会前で、日程調整が困難ななか2週間で15市町村を訪問しました。
憲法集会全体の概要
▲2日目は7つの分散会、憲法キャラバン分科会、小澤隆一氏の講座Ⅰ(憲法)、初村尤而氏の講座Ⅱ(財政分析)が行われました
「仕事・職場から憲法を地域にいかす全国交流集会」を4月19~20日、東京・日本教育会館ほかで開催しました。全国から133単組352人が参加しました。
基調講演 あぶない安倍政権の改憲に向けた動き
~憲法をいかす国と自治体づくりの展望
憲法をいかす具体的対案示し、地域、国づくりを
一橋大学名誉教授 渡辺 治 氏
財界、保守の支配層のめざした2つの課題である「憲法を変えて、自衛隊を軍隊にする」「大企業の競争力をつけるための構造改革」を遂行するのが安倍政権です。自民党政権は60年安保で国民的運動によって改憲に挫折しました。そのため現憲法の下で安保体制と自衛隊を解釈で維持・存続を図らざるを得なくなり、冷戦後アメリカの圧力の下で解釈で自衛隊を海外に出しましたが「イラク派兵は派兵ではない」「イラクは戦場ではない」と言わざるを得ませんでした。
特別報告より
憲法を守るのは私たち 京都市職労
京都市職労 石田 恒さん
市職労では4年に一度、市民アンケート調査活動を通じて市民の要求をつかむとりくみをしています。「市民のために仕事がしたい」という願いを実現するには「憲法を守るのは私たち」という姿勢を持ち、憲法を守らせるのは私たちを含む住民の主体的な要求運動です。自治体労働組合はこれを激励し、ともにとりくむことが必要です。
戦争する国づくり 共同で阻止しよう
解釈で憲法9条を壊すな4・8大集会に5000人
▲会場には5000人が集まりました
「解釈で憲法9条を壊すな!4・8大集会」が4月8日夜、東京・日比谷野外音楽堂で行われ、会場内外に5000人が集まりました。主催者あいさつで高田健さんは「この危険な企てを許すわけにはいかない。さらに大きな運動を作り上げ、共同して戦争する国づくりを阻止しよう」と呼びかけました。
仲間の団結で要求前進
14春闘各地のたたかいから
▲3月20日に行われた久慈学校給食センター職組の団体交渉
臨時職員の正規職員化を実現
岩手・久慈市学校給食センター職組
久慈市学校給食センター職組(以下、組合)は、久慈市内の子どもたちの学校給食を担う久慈市学校給食センター(久慈市の指定管理の久慈市学校給食協会)で働く職員の労働組合です。市町村合併前の旧山形村の学校給食センターは久慈市直営で運営されてきましたが、今年度より久慈学校給食協会が指定管理を受けることとなりました。
組合では、旧山形村のセンターが同じ協会運営となることに伴って、新しい「就業規則」の策定に関わり、職種(運転手、調理員)による賃金格差の是正などの要求を実現し、さらに旧山形村の給食センターで働く仲間の正規職員化を要求してたたかってきた結果、全員の給食協会「正規職員」が実現しました。このたたかいにより正規職員となった5人全員が組合に加入しました。
全国一律最賃1000円以上を 労働法制改悪許さない
14国民春闘勝利 4・10中央行動
▲厚生労働省・人事院前行動
全労連・国民春闘共闘は4・10中央行動を展開し、全国から約700人が結集し、110人を超える自治労連の仲間が参加しました。
憲法キャラバンと政策提言運動を進めよう
主張 自治労連の「特別な任務」の実践を
自治労連は、昨年の第35回大会で、参院選の結果を踏まえ、2015年いっせい地方選挙、次期国政選挙までの3年間を見通しつつ、「日本の社会の進路と社会のあり方をめぐる様々な課題で、国民・労働者の共同をさらに広げ、悪政の進行をくい止めるとともに、憲法をいかし守ることをすべてのたたかいの中心軸にすえる」とし、「地域から憲法をいかし住民生活を守る」ことを自治労連の「特別な任務」と位置づけました。
地域のイベントへ進化・発展
給食でつながる・広がる・共同の輪
第11回ひろしま給食まつり 4月20日 3000人が堪能
▲商店街のみなさんと記念撮影
子どもたちのために安全でおいしい給食を心を込めて作っていることを少しでも市民のみなさんに知ってもらおうと始まったのが「ひろしま給食まつり」です。
非正規の雇い止め許すな 雇用安定と均等待遇実現めざす
福岡で非正規公共協結成
▲非正規運動を旺盛にすすめることを確認
福岡自治労連は、4月6日に組織集会に先立って、約30人の単組代表者が集まり、全国の仲間と築いてきた25年の自治労連運動に対する共感と期待は大きく広がるなかで「非正規公共協議会」の結成総会を開催しました。
国は社会福祉に責任を持て
シンポジウム 地方分権と社会保障改革 自治体の課題
▲パネリストとともに福祉について考えました
地方自治問題研究機構・自治労連主催の「地方分権と社会保障改革 自治体の課題」のシンポジウムが東京・林野会館で4月20日に行われました。3人のパネリストから「地方分権改革20年とナショナル・ミニマム」「保育所設備運営基準の条例化と保育所設置主体・保育主体の多様化」「高齢者福祉法制の大転換と公的介護保障の課題」でそれぞれ報告されました。社会保障の各分野で国の責任後退、市場化、基準切り下げ、行政の専門性の低下など問題点が指摘されました。
下がる年金、上がる税金 これでは老後、暮らせない
社会保障 プログラム法を 斬る シリーズ(4)最終回
▲出典:日本年金者組合「やめさせよう年金切り下げ」チラシ
4月1日から消費税率が8%になりました。そのうえに4月から年金支給額が0.7%削減され、国民年金(満額)で月額475円減。厚生年金(夫婦2人の標準世帯)で月額1666円減。さらに社会保険料などの引き上げは、くらしをさらに圧迫しています。昨年10月からの年金給付水準引き下げに対する不服審査請求が12万6000件になるなど、国民に「くらしと権利を守れ」の運動が広がっています。
ようこそフレッシュな仲間たち
この春、自治労連に加入した新しい仲間が各地で増えています。「住民の役に立ちたい」と語る笑顔に元気をもらいました。
各地ですすむ歓迎行事
4月に入り、新規採用職員への組合説明会や歓迎会などがとりくまれています。
みなさん、一緒に元気に働きましょう。
▲約140人の新入職員が参加した歓迎会。先輩組合員のリードで盛り上がりました
ようこそ静岡市へ!組合でもいっしょに
静岡・静岡市労連
静岡市労連は研修最終日の4月10日に組合説明会を行うとともに新入職員歓迎会を開催し、約140人の新入職員が参加しました。この歓迎会は若い組合員が運営のほとんどを担いました。
松井友昭副委員長は「静岡市では若年層の賃金削減提案があり、組合の力で押し返している。削減提案撤回のためにも、みなさんに加入してほしい」と訴え、「おきプロNEXT」についても紹介。「沖縄でいっしょに学習し、楽しもう」とアピールしました。
今月の連載・シリーズ
第2景
群馬県四万(しま)温泉
レトロな気分で温泉を楽しめる
Collection2
第33品