憲法がいきる地域、日本へ
第11回地方自治研究全国集会in埼玉 9月29〜30日 埼玉県さいたま市
学習・交流、活気みなぎる のべ3000人
「憲法をいかし、安心して住み続けられる地域、日本を」のスローガンを掲げ、東日本大震災後初めての第11回地方自治研究全国集会in埼玉が開催され、全国から2日間でのべ3000人が参加しました。
主張
第11回地方自治研究全国集会in埼玉の成功を力に
憲法をいかし、安心して住み続けられる地域、日本をつくろう
第11回地方自治研究全国集会in埼玉は、のべ3000人の参加で大成功しました。参加された仲間のみなさんと送り出してくれたみなさんに心よりお礼申し上げます。
記念講演の阿部彩さんは、「既存の社会保障制度の仮定が崩壊している。働けば、まっとうな生活を送ることができるというが、ワーキングプア率はOECD諸国のなかでも最悪レベル」と指摘。また貧困対策として、「最低賃金、同一労働同一賃金などの労働規制が第1の防波堤。所得制限なしの子ども手当などの支給。医療・保育所など普遍的なサービスの提供。奨学金など教育に関する投資など、さまざまな制度を組み合わせた重層的なセーフティネットの構築が必要」と強調します。
貧困と格差を生み出さない社会を
記念講演 すべての人に、暮らしを守るセーフティネットを
日本の相対的貧困率は2009年で16%、6〜7人に1人が相対的貧困となっており、1985年から上昇を続けています。その原因は、勤労世帯の所得悪化と高齢化・核家族化等社会構造の変化によるものです。
相対的貧困率は、所得分布の中央値の半分以下の所得の世帯割合をいい、相対的貧困は社会のなかで普通の人のくらしができない状況をさしています。
自治研集会に参加して
模擬国会、おもしろかった
学童保育の指導員です。子どもの貧困は成人後にも大きく影響するものであり、社会のひずみは、子どもなど弱者にしわ寄せがいくものだと感じました。首長選びにも慎重にならなければいけませんね。模擬国会、おもしろかったです!
地域や仕事に活かすヒントもらった
青年企画 青年とことん!しゃべり場in埼玉
全国から参加した58人のほとんどが「しゃべり場」は初めてで、ドキドキのなか「青年とことん!しゃべり場in埼玉」はスタートしました。
グループ分けの「相方は誰だ?」ゲームや「伝言ゲーム自己紹介」を通じて、場が和んだところでスタート。「自分の仕事のここが好き!」など仕事のやりがい、悩みを語り、自然と話題が出てきて、みんなで笑ったり、真剣な顔で話を聞く姿も見られました。「栄養士をしているが、一人職場のためすぐに相談できる人がいない」「青年がなかなか集まらず、声をかけても来てくれない」といった悩みも聞かれました。終了時には「もう少し時間がほしかった」などの感想も寄せられました。
ナイター講座ダイジェスト
ナイター講座1
地域経済再生、震災復興、再生可能エネルギーいかす地域づくり
岡田知弘・京都大学教授は、はじめに、東日本大震災・福島原発事故から1年半を経た現在、復興を口実にした便乗ビジネス、「構造改革」路線が再生され、復興が進まず被害が拡大する状況に目を向けるべきだと強調しました。そのなかでも、被災地域では「人間の復興」を柱にしたとりくみが広がっていることや、「構造改革」勢力との対立軸が明らかになりつつあることを、まちづくりのさまざまな実例をあげながら語りました。
分科会クローズアップ
第11回地方自治研究全国集会in埼玉
2日目は、28分科会・1講座と、八ッ場(やんば)ダム視察、川越のまちづくりの2つの現地分科会が開催されました。そのなかから3つの分科会を紹介します。分科会では、各地のとりくみや教訓を交流しました。
オスプレイNO! 怒りのレッドカード
沖縄・宜野湾市 県民大会に10万人超が結集
青い空は県民のもの基地のない沖縄へ
沖縄復帰後最大の10万1千人が結集して、オスプレイ拒否の県民大会が9月9日に宜野湾海浜公園で開催されました。自治労連沖縄県事務所も積極的に参加し、怒りのレッドカードを日米両政府に突き付けました。
大会で共同代表5人の一人は「国民の生命より日米安保を重視する米国追随の姿勢は、主権国家としてのありようが問われている。大会を出発点に島ぐるみでたたかおう」と呼びかけました。
2012年自治体病院キャラバンスタート
京都自治労連
自治体病院が命の砦
住民とともに地域医療の存続を
京都自治労連医療部会と京都医労連が共同で毎年とりくんでいる自治体病院キャラバンが9月12日、北部地域を皮切りにスタートしました。
今年のキャラバンでは、深刻な医師・看護師不足でギリギリの状態のもと、献身的な医療従事者の奮闘で何とか地域医療が維持されている実態がこれまで以上に明らかになりました。
賃金・権利・地方自治 要求実現に向け
長野県・上田市職労 自治労連加入
9月1日に第25回長野県自治労連定期大会が、長野市内で開催され、代議員など42人が参加しました。
竹内禎夫(よしお)委員長は「深刻な雇用状況が続いているなかで、雇用とくらし、地域経済を守るとりくみが重要であり、私たちに求められている」「取りまく情勢は厳しいが、新たな決意で、一丸となって活動して行こう」とあいさつしました。
働きがい持てる勧告を
改善求め地方人事委員会に要請
高年層の賃金抑制を持ち込むな
愛知県本部
9月12日、自治体・公務公共労働者が、「全体の奉仕者」として誇りと尊厳を持って職務に専念できるよう「月例給と一時金の引き上げを勧告すること」などを求め、自治労連愛知県本部は愛労連、公務共闘とともに県人事委員会に対して、12年賃金改善に関する要請交渉を実施しました。
橋下「維新の会」の野望は許さへん
大阪自治労連・大阪市労組
100万署名と全国オルグでハシズム包囲
「税金を食うシロアリ」と言い放ち、「市長の言う『民意』がわからない」と言った職員を捜し出して反省文。あげくの果てが「思想調査アンケート」や組合事務所の追い出しなど…。しかし、そこにはたたかう労働組合がありました。
今月の連載・シリーズ
第143湯
(145)
第126館
第15品
神奈川・横浜市従 布川 未来さん
高野豆腐を食べるならこうや!