自治労連は、91年8月の第5回定期大会(広島)で「戦後の自治体労働運動の歴史とたたかいの教訓をまとめ、編纂することは歴史的事業として貢献するもの」として、「日本自治体労働運動史」の編纂を決定しました。そして、当時の顧問と自治労連講師団を中心に編纂委員会がつくられ、92年2月に第1回編纂委員会が開催されました。編纂委員会はしっかりした歴史的事実を正確に把握するため、関係資料の収集とあわせて、直接関係者と面談し、話を聞かせていただきました。また構成や各章のレジュメの内容にわたって集団討議をおこないつつ、各年代ごとに草稿ができあがると地方組織委員長に送付し、意見を聞き、編集作業に反映させました。編集委員会は四年有余にわたり31回開催され、それ以外にも関係者への聞き取り調査や資料・年表の編集・作成などの作業委員会が開かれるなど、集団的な作業を積み重ねました。
「日本自治体労働史」は、単なる史実ではなく、たたかいの武器とすべく政策、理論、組織論が集約されたものとなっています。自治体労働運動史だけでなく、戦後の労働運動史についてもよくわかる構成になっています。
また「資料・年表編」には、自治体労働運動史や民主的自治体労働者論にかかわる基本的な資料が詳しく掲載されています。
編集委員(佐藤光雄、吉田平、猿橋眞、伊藤欽次、久井壽一郎、鈴木貞雄)
事務局長(河野誠一、鈴木鉄雄)事務局(上田義彦、田口美雄)