自治体労働運動資料室

民主的自治体労働者論アーカイブ

「雇い止め阻止!誇りと怒りの大運動」の提起

 自治労連は第32回定期大会(2010年8月)で、劣悪な賃金労働条件であっても、住民サービスを担い支え、重要な役割を果たしているという、自治体非正規雇用・公共関係労働者の「誇り」と、そうした実態を踏まえず、非正規雇用労働者をモノのように扱い、「いっせい雇止め」を強行することで住民サービスの質の低下や職場の混乱をもたらしている自治体当局への「怒り」を共有し、そこに焦点を置いた取り組みを強化する「雇い止め阻止!誇りと怒りの大運動」を提起しました。
 臨時・非常勤職員の権利拡充のたたかいは、思い出すのもつらい悔しさの炎を燃やし続け、たたかい、まさに人間としての尊厳・誇りを守るたたかいとして、一つひとつ勝ち取ってきました。
 「誇りと怒りの大運動」のネーミングについては、非正規公共評の幹事会で、当初は「涙と怒り」という案もありました。しかし、「『涙』は沢山流してきたのでいらない。私たちは誇りを持って仕事をしている。そうであるなら、その『誇り』を踏みにじられていることに『怒り』を覚える」という議論の結果です。
 そのことは、住民サービスを支え、住民要求にこたえようとする「誇り」と、「怒り」をもって告発し劣悪な労働条件の改善に立ち向かうことを統一的に捉えた、まさに民主的自治体労働者論そのものです。

カテゴリー:
方針関係
タグ:
非正規公共
年代:
2010年代