自治体労働運動資料室

民主的自治体労働者論アーカイブ

全国労働組合総連合結成大会宣言

 1989年11月21日、全労連の結成大会が東京日比谷公会堂で開催されました。「希望に輝く未来のために、いまともにたたかおう」のスローガンと真紅の全労連旗が舞台正面に掲げられ、結集した27単産、41地方組織、約140万人の組合員を代表する全国各地からの代議員、広範な傍聴者がかけつけ、広い会場が埋め尽くされる熱気の中での開催でした。
 大会は結成準備会の経過報告、加盟組織の確認の後、「今日ここに私たちは、熱い思いのなかで、日本の労働組合の全国中央組織として全国労働組合総連合を結成しました」という結成宣言を採択しました。結成宣言は、結びで「全国労働組合総連合の結成にあたり、私たちは100年にわたる日本の労働運動の積極的なたたかいの伝統をひきついで、すべての働くものの人間らしい生活を実現するために、日本の輝かしい未来のために、そして世界の恒久平和のために、全力をあげてたたかう」ことを宣言しています。
 日本の労働組合運動の新時代の幕開けです。同じ日に、民間大企業労組が中心に進めてきた労働戦線の右翼的再編で「連合」が生まれます。
 当時、全労連と「連合」が競い合う時代に入った、といわれました。しかし全労連は反「連合」という狭い立場をとらず、「連合」参加の労働者や未組織労働者を含むすべての労働者の利益を擁護する立場を貫きました。それは日本の労働戦線の統一の母体となるナショナルセンターとしての使命によるものです。

カテゴリー:
全労連
年代:
1980年代