自治体労働運動資料室
民主的自治体労働者論アーカイブ
全労連結成大会決議「すべての働く人びとへのよびかけ」
全労連は1989年11月21日に結成され、同じ日に民間大企業労組が中心に進めてきた労働戦線の右翼的再編で「連合」が生まれます。
当時、全労連と「連合」が競い合う時代に入った、といわれました。しかし全労連は反「連合」という狭い立場をとらず、「連合」参加の労働者や未組織労働者を含むすべての労働者の利益を擁護する立場を貫きました。それは日本の労働戦線の統一の母体となるナショナルセンターとしての使命によるものです。
こうした立場から、全労連は結成大会で「すべての働く人びとへのよびかけ」を決議しました。
「よびかけ」は文章の最後で、すべての働く人たちにつぎのように呼びかけています。
「すべての労働組合の組合員の皆さん 労働組合に所属しないすべての労働者の皆さん 農民、漁民、自営業者、中小企業の皆さん 女性、青年、高齢者の皆さん 学者、文化人の皆さん 私たち全労連は、皆さんに心からよびかけます。 すべての働くものの人間らしい生活の実現をめざし、日本の民主主義と世界の平和のために、そして希望に輝く未来にむけて、私たち全労連と手をたずさえ、力のかぎりたたかいぬこうではありませんか。 私たち全労連は、『大いなる可能性への第一歩』を踏み出した今日この日、決意を新たにして、すべての働く人びとの共同の壮大なたたかいへの、先頭に立つことを誓います」 |