自治体労働運動資料室

民主的自治体労働者論アーカイブ

39 宇治市職労、君津市職の給食調理員の取り組み

 京都府宇治市は、2012年8月に市内を襲った豪雨災害で、市内の山間部集落が一時孤立状態になりました。市が避難所に届けた市販のおにぎりで食中毒が発生。給食調理員が急遽330食の給食弁当を無事被災者に届け、住民生活を支援しました。市は、食育や災害時に対応する直営の給食調理員の役割を認め、民間委託の拡大を中止しました。
 千葉県君津市では、東日本大震災による福島第一原発の事故後の計画停電の際、保育園給食調理員は、停電前に早朝出勤するなどして、一日も休まず手作り給食を出し続け、保護者から大変感謝されました。一方、近隣市町村では民間に委託した学校給食センターは計画停電に対応できず、4月いっぱい給食は出せませんでした。こうした努力と現場の子どもたちへの思いがトップを動かし、調理員としては5年ぶりの3名の採用を勝ち取りました。


⇒君津市職の取り組みの詳細は【エピソードD】参照