自治体労働組合読本
文献の概要
タイトル | 自治体労働組合読本 |
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著者 | 自治体労働運動研究会 |
出版社 | 学習の友社 |
出版年月日 | 1979年02月28日 |
サイズ | B6版 |
頁数 | 294ページ |
状況 | 絶版(本部に在庫) |
分類 | 民主的自治体労働者論 |
1970年代は労働組合をはじめとする民主勢力の団結した力によって革新勢力が大きく前進し、革新自治体が全国に広がりました。たたかいの前進に対して自民・財界をはじめとする勢力は「戦後第2に反動攻勢」と呼ばれる激しい攻撃を加えてきます。その一環として、革新勢力の主軸であった政党、共産党と社会党の分断攻撃が行われます(1980年には、社会党は革新統一に背を向ける社公合意に踏み切ります)。
労働戦線では、70年1月には宝樹全逓委員長が「反共労働戦線の結成」を呼び掛け、1975年には金属産業の企業内労組を中心に全日本金属産業労働組合協議会(IMF-JC)が結成されます。76年には同盟系単産とIMF-JC系単産が加わり「政策推進労組会議」が結成されます。79年10月の総選挙後、総評は同盟の提起した右翼的再編方針を受け入れ、社会党とともに公明党に接近を図ります。
こうした労働戦線の右翼的再編の動きや総評、同盟の社会党一党支持、反共主義に対し、「政党支持・政治活動の自由」「統一戦線促進」、国民春闘の推進、制度要求の実現、革新統一戦線促進、地方政治と国政の革新などを方針に掲げた労働組合は、民間先行の労使協調路線、右翼的再編に反対する運動を強めていきます。そして79年6月、統一戦線促進労働組合懇談会は「労働戦線の真の統一のために」という5項目の提言を公表しました。
本書はこうした70年代の状況を背景に、当時の自治体労働運動の第一線の活動家が、民主的自治体労働者論の基づく自治体労働運動の基本と実践をわかりやすくまとめたものです。
第1部
第1章 自治体労働者の暮らしと仕事
第2章 自治体とは何か
第3章 自治体労働者とは
第4章 自治体労働組合運動のあゆみ
第5章 自治体労働組合運動の基本的要求と課題
第6章 職場における組合活動
第7章 自治体労働組合の闘争の組織形態と戦術
第8章 自治体労働組合運動と統一戦線
第2部 職場からのリポート
第3部 自治体労働運動とともに生きて(吉田平 ほか)
著者は有田光雄、大江洸、大牟礼藤男、岡部達男、小泉博、榊原健二、佐藤七夫、佐藤光雄、猿橋眞、山村隆、久井寿一郎、吉田平の各氏です。
関連資料と解説
統一労組懇「労働戦線の真の統一のために」
統一労組懇「真の労働者の利益をまもるナショナルセンターのあり方について全国的討論を」
- カテゴリー:
- 民主的自治体労働者論
- 年代:
- 1970年代