住民のいのちと健康守る地域医療
自治体病院こそがカナメ
第18回自治労連 自治体病院全国集会 in 三重・菰野(こもの)町
▲全国集会には、全国から155人が集まりました
病床数削減など医療費抑制政策がすすめられるなか、その一環である「地域医療構想」に関連して、公立病院の経営効率化・黒字化、統廃合や病床数削減など総務省は「新公立病院改革ガイドライン」の具体化を迫っています。統廃合などによる地域医療の崩壊が危惧されるなか、第18回自治体病院全国集会が開かれ、あらためて新ガイドラインの問題点を学び、医療機関の役割と各地のとりくみを交流しました。
いのちを守る責任 安定的に医療を提供
三重・市立四日市病院労組
▲点滴の準備をする市立四日市病院労組の仲間
特別報告を行った市立四日市病院労組の亀井信太郎書記長は、冒頭に全国初の大気汚染公害訴訟「四日市公害訴訟」のたたかいを紹介。当時、住民福祉に責任を持つ四日市市職労が「公害訴訟を支持する会」で重要な役割を果たし、72年の原告勝利に寄与した歴史と、自治体病院に働く労働者の使命、労働組合の意義を伝えます。
合意なき賃金カット たたかいで取り戻す
大阪・りんくう総合医療センター労組
▲職場で診療放射線技師として働く常玄委員長
集会2日目。大阪・りんくう総合医療センター労組の常玄(じょうげん)大輔委員長は、「仲間を増やして、要求実現をさせるとりくみ」分科会で、レポート。2010年に市立泉佐野病院が独法化した「りんくう」は、今年1月末、財政難を理由に、賃金カットを提案、労使合意のないまま4月からカットを強行しました。当局は消費税増税と診療報酬の改定を理由にしますが、よく調べると財政破綻直前だった泉佐野市が、不採算部門の病院を独法化で切り離し、一時的に赤字額を減らし、出資金の全額返却を迫っていたことが原因でした。「職員には責任はない」と当局は言うものの、強行した賃金カットに組合は労働基準監督署にも訴えながら、初めて早朝ビラまきも行い交渉を続け、カットされた賃金を一部取り戻します。
勝ち取ろう職場の要求
17秋季年末闘争 仲間の声を力に
▲日比谷野外音楽堂での集会で、公務・民間労組の仲間とともに声をあげる自治労連の参加者
秋季年末闘争勝利にむけ、全国の組合が要求書提出、交渉をすすめるなか、11月8日、全労連・国民春闘共闘は「11・8中央行動」を実施。財務省前行動、総決起集会、国会請願デモ、国会議員要請行動などを行い、全国から集まった自治労連の仲間も含め、のべ3500人が結集しました。
賃金・労働条件の改善へ 全国で交渉を展開
秋田・羽後(うご)町職、岡山市職労
▲正規・非正規の要求を合わせて交渉する佐藤書記長(奥右)
憲法の平和主義の理念をいかすため改憲発議とめよう
▲静岡自治労連は、戦争法廃止!オールしずおかアクションが主催した11月12日の「『安倍9条改憲NO!3000万署名』静岡県キックオフ集会」に参加。組合員1人署名10筆を目標に奮闘中
安倍首相は「2020年に新憲法を施行する」として、戦争放棄を定めた憲法9条の改定にむけた改憲発議を、18年の通常国会で行うことをねらっています。「安倍9条改憲NO」3000万人署名と、戦争と平和、憲法をめぐる各単組・地方組織のとりくみを紹介します。
主張 COP23(ドイツ・ボン)国連気候変動枠組条約 第23回締約国会議
安倍政権と大企業に社会的責任を果たさせよう
今年も多くの自然災害が発生し、九州北部豪雨や台風など、日本列島に大変な被害をもたらしました。こうした災害は地球規模でも起こっており、地球温暖化により台風は大型で強風域が拡大との研究結果も発表されました。
第18回学校給食まつり
直営・公的責任だからこそできる安全でおいしい学校給食を
静岡・浜松市職
▲給食まつりはとってもにぎやか
学校給食法をご存知でしょうか。1954年に制定され60年が過ぎました。法は「学校給食が児童及び生徒の心身の健全な発達に資するもの」と規定しています。努力義務ですが、憲法が定める教育を受ける権利の具体化としての「食育」は児童の将来を支えるもので、大変意義のある法であり、国・政府は権利を満たすために「努め」なければなりません。
超過勤務実態調査
やっぱり職員が増えなければ
東京・世田谷区職労
東京・世田谷区職労では、毎年「超過勤務実態調査」アンケートのとりくみをすすめています。今年は自治労連が提起する「いっせい職場訪問」行動とあわせて、5月に、本庁舎と周辺の5庁舎の職場を訪問し、自治労連キャンディーとアンケート用紙を配布しました。訪問1回目は19時30分に開始し、299人、2回目は20時30分開始で133人が残業していました。
すすむ非正規公共評(36)
学習会で期待広がり仲間が増える
滋賀自治労連 近江八幡市臨時嘱託職員組合
▲幼稚園職場の仲間で食事をしながら学習をすすめます
近江八幡市臨時嘱託職員組合は、結成4年をむかえ、毎年非正規職員の声を要求書にして処遇改善を求めてきました。賃金アップは切実な要求です。微々たる引き上げにとどまっていますが、組合員からは「今年の引き上げで手取り額が6ケタになった」と喜びの声もあがっています。
シリーズ6 いちから学ぶ仕事と権利
「いつまでも非正規」「いつでも雇い止め」許されない
会計年度任用職員とは?
▲現行のほとんどが会計年度任用へ
地方公務員法・地方自治法一部改正による会計年度任用職員制度が、2020年4月に施行されます。概要と求められる対応を学びます。
11月2日~3日 保育の中央行動
よりよい保育を求め子どもたちと保育現場のために声をあげる
▲3300人が11・3大集会に集まり、よりよい保育を求め声をあげました
11月3日に「待機児童解消のため保育所増設」「処遇改善で保育士増やそう」などの要求実現をめざす保育大集会と銀座デモ行進が行われました。これは自治労連も参加する「よりよい保育を!実行委員会」が主催したもので、東京・日比谷野外音楽堂に3300人の保育関係者が集まりました。前日には政府・国会議員要請行動が、デモ行進終了後には、自治労連「保育・学童保育闘争推進意思統一集会」が行われ、各地のとりくみの交流と今後の運動の意思統一を行いました。
今月の連載・シリーズ
第22録
広島県尾道市
寺社が多いのは港の発展と戦禍を免れたから
〔41〕
Collection41
第72品
福島・郡山市職労 山内 恵美さん
おいしすぎ! みんなモメんなよ!