〝やりがい〟を発揮できる職場の実現を 自治労連2018~19年「働くみんなの要求・職場アンケート」 職場の実態編
人員増は喫緊の課題
なくならない過労死ライン超え残業 不払い残業・年休取得改善見られず
最近1カ月の平均残業時間は13時間24分(昨年15時間17分)、月40時間以上働いた職員は全体の1.4(昨年1.7)%、月100時間以上は0.4(昨年0.9)%と減少していますが、放置できない状況です。
サービス・不払い残業「あり」は、42.9(昨年41.0)%とやや上がり、ここ数年高止まり状態が続いています。時間は平均して11時間17分(昨年11時間42分)とほぼ昨年並みです。
不払い残業の理由では、「申請しづらい雰囲気がある」が36.6(昨年40.0)%と昨年よりもやや減少したものの、もっとも高い割合を占めました。また、「短時間の残業だから」が36.0(昨年32.8)%がやや増加しています。
「自己の責任」を理由とした回答では「自分の仕事が遅いため」「自分の勉強や研修だから」を合わせると31.2(昨年31.0)%となっています。「金額や時間に上限」11.4(昨年13.1)%という制度上の問題があることも重大です。
年休の平均取得日数は10.17(昨年9.64)日と微増ですが、ほとんど改善が見られません。
「仕事にはやりがい」感じるからこそ人員増を
職場の人員は「足りない」が65.9(昨年66.4)%に対し、「足りている」と回答したのは34.1(昨年33.6)%と改善がすすんでいない状態です。恒常的な人員削減による職場状況の悪化、健康状態への負担の増大が続いています。
仕事のやりがいについては、「非常にやりがいがある」が18.1(昨年19.5)%、「まあまあやりがいがある」が57.3(昨年58.2)%で合わせて75.4(昨年77.7)%と4人中3人が「やりがい」を感じています。
長く続いてきた賃金と人員の抑制のもと、職場要求は、「賃金・一時金引き上げ」が63.4(昨年62.6)%、「人員を増やす」が45.0(昨年44.9)%、「年休取得促進、休暇増」が31.7(昨年36.5)%と引き続き上位で、「人員配置・人事異動の改善」26.4(昨年25.3)%、「非正規雇用の待遇改善、正規化」が19.6(昨年20.1)%、「仕事と家庭の両立支援の充実」が19.3(昨年19.2)%となっており、働き方の改善が求められています。
▲年休取得日数
▲健康状態
▲仕事のやりがい
▲サービス・不払い残業の理由
▲実現したい職場要求