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第27回 自治体保育労働者の全国集会in京都

保育の市場化反対 子どもの権利守る豊かな保育を

▲会場いっぱいの参加者

第27回自治体保育労働者の全国集会が2月23~24日の2日間、京都市の西陣織会館で開催されました。集会は、1日目の記念講演、学習会、文化行事。2日目には5つの分科会と3つの講座が行われ、全国からのべ850人が参加、各会場をいっぱいにしました。

 

子どもも大人も幸せになろう

オープニングは、京都市の保育士のダンスチーム「CHILD LOCK」のパフォーマンス。開会あいさつでは髙橋光幸全国集会実行委員長(自治労連保育部会長)が「厳しい情勢ですが運動を生み出すため大いに学びましょう」と話しました。

続いて、安保関連法に反対するママの会発起人の西郷(さいごう)南海子(みなこ)さんが『ママが子どもの未来にできること』と題して記念講演を行いました。

西郷さんは20歳で子どもを出産したときの感動や子育てのなかで経験したことを紹介しながら、子どもの取り巻く環境や社会制度の問題点を指摘し「国連の『子どもの権利条約』を確認してほしい。権利は行動することでしか実現できません」と訴えました。まわりを気にして子育てしている自分を省みて、「子どもが健やかに育つには、大人も元気にならないといけない。大人を元気にする社会をつくりたい」と話し、フィンランドの空港で「子どもは走りまわって当たり前」という看板があったことを紹介。最後に憲法13条の幸福追求権に触れ「子どもも大人も幸せになるために声をあげていこう」と結びました。

頭と心と体を動かして交流

講演に続いて、集会実行委員会事務局長の武藤貴子さんが基調報告。待機児童や保育士不足、保育事故など保育をめぐる情勢についてふれ、自治体保育労働者の厳しい現状と、いま政府のすすめようとしている保育行政の問題点を明らかにし、「待機児童対策を理由とした最低基準などの規制緩和反対」「国、自治体の保育に対する責任の維持・拡充」などを提起しました。

学習会では、髙橋光幸全国集会実行委員長を講師に、今年10月からスタートする「幼児教育・保育無償化」の学習会を行い、制度の問題点を明らかにしました。高橋さんは、所得の高い世帯ほど恩恵を受けること、無償化の国による財源負担が、民間・認可外が中心で公立は全額市町村負担となり、民営化が加速することを指摘。職場・地域で学習会を開き、国や自治体に向けた運動のとりくみを提起しました。

1日目の最後は文化行事。米朝一門の桂米二師匠と桂弥太郎さんの落語を楽しみました。味わいある語りに参加者の顔がほころび、ほっと一息つくことができました。

2日目は2カ所の会場で、5つの分科会と3つの講座が開催され、参加者それぞれの課題や知識の学習・交流を行いました。講座3は、安田式体育遊び指導法を学ぼうと、実際に体を動かしての実践講座に、参加者が一体となって盛り上がりました。

▲記念講演講師 安保関連法に反対するママの会発起人 西郷南海子さん

▲体育遊びの実践講座。みんなで体を動かしました

▲8月に開催される全国保育団体合同研究集会のTシャツで参加した愛知の仲間

▲分散会・講座で学習と交流を深めました

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