すすむ非正規公共52 就業規則見直し労働時間短縮
長野県自治労連 浅間サービス労組
▲団体交渉をする浅間サービス労組のみなさん(左)
長野県の佐久市立国保浅間総合病院で、看護助手や清掃などの業務を請負っている浅間サービス株式会社では、一部の職員に対する冬季一時金5万円カットが、2016年、17年と連続で一方的に行われました。
「会社に理由を聞いても教えてくれない…」という労働相談をきっかけに、当事者3人を中心に、2018年3月に活動停止状態にあった浅間サービス労組を再建しました。再建と同時に要求書を提出、浅間病院労組と県自治労連の支援も受けて、初めての団体交渉で、カットされた一時金について今後2回に分けて支給させる回答を勝ち取りました。
再建1年後の19春闘では、休暇の改善や定年後の雇用条件などを要求して、11年間改訂されていない「就業規則見直し」にとりくみました。
3月末の交渉では「1日8時間」の勤務から、病院職員の「1日7時間45分」に合わせた「所定労働時間の短縮」を実現しました。日給額は7400円のまま据え置きでしたが、時給単価は29円の引き上げとなります。また、「有給の療養休暇10日間(インフルエンザなどの感染症は除く)」も実現しました。「就業規則の全面改訂」は継続協議となりましたが、この2つは4月1日からの実施となりました。
桜井梢執行委員長は、「組合に入って初めて就業規則が古いままで、その規則自体も守られていないことを知りました。まだまだ小さい組合ですが、交渉結果を力に組合員を増やして、さらに前進していきたい」と決意を語りました。