さぁ参議院選挙 私たちの投票で憲法を守る政治へ
▲2015年9月19日に強行採決された安保関連法に反対する毎月の「19日行動」は6月で45回目となります
参議院選挙を目前に控えて、「憲法にもとづく政治」の実現と9条改憲阻止を求めて、全国で集められた署名が国会に届けられました。自治労連の全国の仲間も街頭での署名行動や職場での憲法の学習会をすすめてきました。
社会保障の充実 改憲NOの声高まる
戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会などが呼びかけた6月19日の国会議員会館前行動には、自治労連の仲間も合わせ、全国から3500人が参加しました。
冒頭に、自治労連もとりくむ安倍9条改憲に反対する「3000万人署名」が6月12日に国会に提出されたことが報告されました。
国会前では改憲問題だけでなく、「老後2000万円必要」とした金融庁報告書をめぐって、参加者からは安倍政権への怒りの声があがりました。
主催者あいさつをした長尾ゆりさん(憲法共同センター)は、「私たちの声と運動が改憲にブレーキをかけている。国のあり方が問われている。市民と野党の共闘は、安倍政権に代わる希望だ。選挙の結果につなげていこう」と呼びかけました。
改憲勢力に3分の2とらせない
7月に行われる参議院選挙にむけて、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」と4野党1会派で、9条改憲反対、社会保障充実や消費税増税中止などの13項目の政策協定が結ばれ、全国32の1人区で候補者一本化が合意されました。
市民と野党の共闘を広げ、参議院での改憲勢力の「3分の2議席」獲得を阻止し、9条改憲をはじめとする安倍政権の暴走を止めましょう。
▲全国でとりくまれている署名は、今回112万5818人分を追加分として提出(写真は6月12日の署名提出行動)
署名目標を達成 市民との対話もすすむ
東大阪市職労
東大阪市職労では、3000万人署名にとりくむにあたって、「意義」と「目標」にこだわりました。
組合員1人20筆、職員の過半数をめざそうと支部ごとに明確な目標を定めてとりくみ、保育支部では1人30筆と独自目標をたててがんばりました。組合員みんなの奮闘で目標を達成しました。
自治体労働者の立場で市民に訴えようと開催した文化行事「憲法のつどい」では130人以上の市民が参加。戯作家・風刺コメント作家の松崎菊也さんの風刺トークは「たたかいにもユーモアと笑いが必要ですね」「みんな大笑いで楽しかった」と好評でした。
その後も月1回の宣伝行動を継続。そのなかで「広島には3度行った。戦争はイヤ!」と署名してくれた学生と対話になるなど、行動に自信をもってすすめています。
▲学生が署名に協力。市民との対話広がる
力を合わせて改憲阻止を
京都市職労上京支部が憲法学習会
京都市は昨年から自衛隊員募集ポスターを庁舎の掲示板でも貼り出し始め、今年4月には18歳と22歳の住基データについて、中止を求める住民の声を無視して、自衛隊へ提供しました。
京都市職労上京支部の星正雄支部長は、「戦前戦中に私たちの先輩が徴兵業務で市民を戦争に駆り出す仕事をしていた。このままではまた戦争を推進する仕事をさせられる」という危機感から、支部で憲法学習会を開催しました。
講師の岩佐英夫弁護士は、「平和主義、基本的人権保障でも日本国憲法は世界一。軍備を持たなくても世界から信頼される国になれば、日本を攻めてくる国はない」と強調、「もうひと踏ん張りで3000万人署名を集めよう」と安倍改憲の阻止を訴えました。
「公務員には憲法尊重擁護義務があり、入庁時に宣誓してきた。しっかりと学びたい」と星支部長は語りました。
▲上京支部の星支部長
▲昼休みに食事をしながら岩佐弁護士の講演を聞く京都市職労上京支部のみなさん