Collection3 自然をみごとに凝縮 人の手と年月が育てる美術品
2014年6月号 Vol.487
大宮盆栽村 盆栽
自然をみごとに凝縮
人の手と年月が育てる美術品
さいたま市北区盆栽町
▲美術館所有の「五葉松-銘・舞子」。盆栽は松柏(しょうはく)(松)と雑木の2つに分類され、銘のあるものもあります。鑑賞のポイントは根・幹・枝・葉です。
最近は海外でも盆栽がブーム。その名も盆栽町に行ってみました。
江戸時代、文京区千駄木付近に多くの盆栽園が店を構えていました。関東大震災をきっかけに集団移転を計画し、1928年には盆栽組合を発足させ、盆栽村(当時)に移住するためのユニークな住民協約を作りました。①盆栽を10鉢以上持つこと、②門戸を開放し、いつでも、誰でも見られるように、③他人を見下ろし、日陰を作るような2階家は作らない、④家の囲いは生垣に。
今も多くの家で盆栽を所蔵しています。現在ある盆栽園は6園。まずは大宮盆栽美術館で歴史や鑑賞ポイントなどを学んで、街の散策と盆栽園の鑑賞に出かけましょう。もちろん購入もできます。お値段は数千円からなかには数百万円するものまであります。
【まちコレメモ】
さいたま市大宮盆栽美術館 048-780-2091、
JR宇都宮線「土呂」駅、東武野田線「大宮公園」駅
▲丹精込めて育てた盆栽を外から見学できるようにしているお宅も