Collection6 さいたま市の伝統産業「浦和のうなぎ」
2014年10月号 Vol.491
浦和うなこちゃんと蒲焼
さいたま市の伝統産業「浦和のうなぎ」
埼玉県さいたま市
▲「中村家」のうな重。湯のみにもうなこちゃんのイラストが
JR浦和駅の西口には「浦和うなこちゃん」なる石像があります。このうなこちゃんは、さいたま市の伝統産業に指定された「浦和のうなぎ」のアピールキャラクター。『アンパンマン』の作者・やなせたかしさんがデザインしました。
浦和とうなぎの接点は江戸時代。浦和には沼地が多く、魚釣りなどを楽しむ行楽客や、中山道を通る旅人たちに提供したのがはじまりです。
さいたま市では旧浦和地域を中心に多くのうなぎ専門店があります。埼玉県庁近くにある「中村家」も老舗の一つ。お客さんの顔を見てから焼き始めるため、食べるまでに40分ほどかかります。うなぎが焼き上がる頃をみはからってお茶をさしかえ、煎れたての熱いお茶と一緒にうなぎを味わってもらおうという心づかいがうれしい。辛口のタレ、紀州備長炭で焼かれた香ばしい「浦和のうなぎ」をぜひ。
【まちコレメモ】
中村家(なかむらや)
電話 048―822―2585
▲「浦和うなこちゃん」の石像。左手のうちわはイベントがあるごとに変わります。