Collection13 400年続く大和郡山の銘菓
2015年5月号 Vol.498
御城之口餅(おしろのくちもち)
400年続く大和郡山の銘菓
奈良県大和郡山市
▲「御城之口餅」15個入り1500円。6個入り(600円)から
大和郡山市役所のすぐそばに創業1585(天正13)年の老舗菓子処「菊屋」があります。ここで400年以上受け継がれている「御城之口餅(おしろのくちもち)」という一口サイズのお餅があります。
粒餡を餅で包み、きな粉をまぶしたお餅ですが、小豆は丹波大納言の大粒で、餅米、きな粉も厳選しているとあって一口サイズで1個100円します。
天正13年は、豊臣秀吉の弟、大和大納言・豊臣秀長が大和郡山に入った年です。当時100万石の大大名だった秀長は、大和郡山をその規模にふさわしい都市にしようと、奈良にあったお店のほとんどを大和郡山の城下に集中させました。
その一つが「菊屋」です。お城の入り口で売っているので、「御城之口餅」と呼ばれ、それがそのまま菓名となり、市民に親しまれています。
【まちコレメモ】
お菓子処「本家菊屋」 奈良県大和郡山市柳1―11 電話0743-52-0035
▲歴史を感じさせる菊屋
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