Collection25 作家の林芙美子、菊池寛も愛した銘菓
2016年6月号 Vol.511
時雨餅(しぐれもち)
作家の林芙美子、菊池寛も愛した銘菓
大阪府・岸和田市
▲時雨餅は赤:465円、白565円、抹茶875円。不定休ですので、お問い合わせの上、お出かけください。問い合わせ:072-422-2467
岸和田の土産といえば「時雨餅」。南海本線岸和田駅から、日本一高いアーケードの岸和田本通商店街を抜けたところにある竹利商店は「時雨餅」一筋につくり続け280年です。
主な原料は餅米粉と砂糖。江戸時代に岸和田藩主岡部長慎公に、茶坊主が他藩にない独特の風味がある菓子を考えるよう命じられ、苦心を重ねて献上したと言われています。
藩主はたいそう気に入り、手に取ればはらはらと崩れ、秋の時雨を思わせると「時雨」の銘をさずけ、秋のだんじり祭には親類などに餅の代わりに贈ったそうです。その後戦時中に、主食の代用となることから軍部から「餅」とつけるように言われ、つけたそうです。
大阪泉州地域にはよく似た和菓子で「村雨」がありますが製法や食感が違うようです。
時雨餅には、赤=小豆、白=斗六(白いんげん)、抹茶(予約制)の3種あります。売切れ次第閉店します。
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