11冊目 謎のアジア納豆 そして帰ってきた〈日本納豆〉
2018年12月号 Vol.541
11冊目
謎のアジア納豆 そして帰ってきた〈日本納豆〉
高野秀行 著
私にとって納豆といえば、白くて四角いパックの糸引き納豆だ。西日本ではあまり食べないとはいえ、ご飯・味噌汁・納豆は和食の代表みたいなイメージを持っていた。
著者の高野氏は、様々な国の納豆を探し求めるとともに、日本の納豆も探求していく。その過程は、世界の珍しい民族や文化を紹介するテレビ番組のように、素朴な疑問を共有して、訪ねる人々と会話しながら、ドキドキワクワクを一緒に体験していく構成だ。
あっという間に時間が過ぎて、続きがあったらまた観よう、なんて思わせる番組、いや、本なのだ。お腹も空くので要注意。
新潮社
2016年10月発行
四六判変型 350ページ
定価:1800円+税