Collection53 伝統的な形から今どきの流行まで変幻自在
2019年1月号 Vol.542
落雁(らくがん)
伝統的な形から今どきの流行まで変幻自在
京都市
▲ピースを組み合わせて自分だけのデザインができる「drawing」780円(税込)
米などの穀物の粉と砂糖や水飴などをまぜてあわせたものを、さまざまな形の木型に入れて押し固めてつくる伝統的な和菓子の落雁。享保3(1718)年の「古今名物御前菓子秘伝抄」には、すでに落雁の製法が載っていたそうです。
落雁とは、夕暮時に雁が一列に連なって、巣に舞い降りる様子を表わす言葉で、晩秋から冬にかけての琵琶湖の風物詩です。昔は白地に黒ごまを配して四角くかたどったシンプルなもので、見た目が版画の近江八景「堅田落雁」などに似ていたことが、名前の由来とも言われています。
花や鯛、家紋の形など、冠婚葬祭でよく見かけますが、今では全国の土地柄や味の好みに合わせたさまざまな落雁があります。
京都の「UCHU WAGASHI」の落雁は、パステルカラーとかわいらしい形で人気です。
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